Month2月 2011

[本][旧記事] 『人生一般ニ相対論』ヲ絶対ニ推ス。

移動中や文献・論文の合間に読むものなど,趣味の読書は,自然と専門と関係のない方面に手が伸びる。高校で物理を履修しなかったが故のルサンチマンなのか,いわゆる物化生地,自然科学関係の(人が書いた)本が好きだ。専門じゃないから理解の程度にかかわらず気楽に読めるというのが大きいのだろう。で,Twitterで流れてた推薦文句が気になって手にしたのが,『人生一般ニ相対論』。

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[レビュー][旧記事]『英語で英語を読む授業』を読む

そして,何度か気を失いつつも読了した。まず感じたのは,このタイトルである必要があったのだろうか?ということ。次に考えたのが,本書の想定する読書は誰なのだろうかということ。そして,英語教員志望の学生・院生に薦めるとすれば,気になることが三つほど。書き始めたら長くなってしまったが,ご寛恕願いたい。

  • 卯城祐司ほか(2011).『英語で英語を読む授業』研究社.

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[レビュー][旧記事]「教育方法学でつっぱる」とはこういうこと

を手に取り,久しぶりに興奮して,ほとんど一気に読んだ。自分のブログをそう題しておきながら,「〈教育方法学でつっぱる〉とはこういうことを言うのだよなあ!」と感心したり反省したり。

[映画][旧記事] WALL STREET: Money never sleeps.

街に出たついでに『ウォール・ストリート』を観た。

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[雑感][旧記事] 英語教育における教育内容と教材の区別

以前の記事で,「教科内容」と「教材」を区別することの重要性に触れた部分を柴田(2010)から引用したが,「教科内容」あるいは「教育内容」という言い方は,英語教育学界ではほとんど耳にしない。例えば,森住ほか編(2010)は,「英語教育学」を次のように定義している。

英語教育学とは,もっとも簡潔に定義すれば,「英語教育の目的・目標・方法を研究する学問分野」である。目的とはなぜ英語教育を行うかである。いわば,英語教育の理念であり,英語教育は何のために行われているかを問題にしている。換言すれば,英語教育の理念論になる。目的を押さえたら,何を教えるべきかという目標を定める必要がある。これが目標論である。具体的には,言語材料や言語活動がその主な範疇となる。題材などの教材論もこの部分に入る。目標を定めたら,どのように教えるべきかを考える必要がある。この方法論は,一般に教授法・指導法と言われるものである。ここでは特に4技能が対象になる(Morizumi 2006)(p. 4,下線は引用者による)。

おそらく,ここで用いている「目的・目標・方法」というのはaim/objectives/goal/approach/methodsなどのどれかの訳語で,詳細はMorizumi (2006)を見るべきなのだろうが,ここでは省く。とにかく「(教育)内容」という言葉は登場しない。

そもそも上の定義が,どれくらい英語教育に携わる人の同意を得るか分からないということはあるが,私の見聞きする限りで大まかに言えば,英語教育関係者には,教育内容と教材の別なく「目的・教材(=内容)・方法」という捉え方をしている人が多い。他教科教育研究において教育内容と教材の区別が徹底され,それがclear-cutで,著しい成果をもたらしているというわけではない。が,教育学系学会とのつながりの薄さも手伝ってか,理科・数学・国語・社会などの各教科と比べても,この区別の有効性が知られてないように思う。ということで,「教育内容」と「教材」という概念系について詳述してみたい。

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