TED recommendations to students 2012

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「英語学習法Ⅰ」の課題として,TED: Ideas worth spreadingの動画を自由に視聴し,先生として生徒に紹介したいと思うものについて,「内容紹介」と「印象的な英語表現」,およびそれを取り上げた理由をまとめてもらいました。

その際,参考資料として広島大学・柳瀬陽介先生が管理する英語動画で高度な英語説明力をつけよう!」を紹介し,自由に参照してよいこととしています。

以下,提出された順に紹介します(同じ動画がお薦めされた場合は,先に紹介してくれた人のところに別の推薦者の紹介文も掲載しています)。

追記(12月25日),更新(1月7日): 授業で相互プレゼンをした結果、この授業の中でみんなで観るものとしては“Lisa Kristine: Photos that bear witness to modern slavery”が選ばれました。

ベンジャミン・ザンダーの「音楽と情熱」by AK

内容紹介:

彼はクラシック音楽が好きだと言う人の数が少ないと言うが、このプレゼン(彼は実験と言う)を見れば、クラシックに興味がない人でもクラシックを好きになると紹介する。彼によるとクラシックが好きではない人というのは自分が「音痴である」と思っているのだ。しかし本当に「音痴である」人はいないし、本来は誰もがクラシック音楽が好きだけどそれに気がついていないだけである。彼はショパンの前奏曲を通して、会場にいる人の理解を仰ぎ、心を動かそうとする。クラシック音楽は万人のためのものなのだ。さらに彼はその他人に理解させ、感動させることが音楽の分野だけでなく「先導する」ことにおいても重要であると指摘する。先導者にとって大切なことは「他人の可能性を目覚めさせること」であると彼は言う。「成功する」ことは自分の周りにどれだけ輝いた目があるか、ということなのだ。

印象的な英語表現:

(1) It’s one of the characteristics of a leader that he not doubt for one moment the capacity of the people he’s leading to realize whatever he’s dreaming.

(2) So I made up my mind at that moment that classical music is for everybody, everybody.

(3) And you know. I have a definition of success. For me, it’s very simple. It’s not about wealth and fame and power. It’s about how many shining eyes I have around me.

取り上げた理由:

このプレゼンでは音楽だけでなく、人生で大切なことを紹介している。それは自分が何かを始めようと決意したり、何かの役職を任され全うしようとした時に、人が目指すべき姿である(リーダーシップとは何かということも言及している)。印象的な英語表現(3)で挙げたとおり、「成功する」ということは利益や権力を得たりすることではなく、自分の周りにどれだけの輝いた目があるか、ということだ。最後に彼は自身が成功者であると言わんばかりに、満面の笑みを浮かべながら「Shining eyes, shining eyes」と観客の目を見て言う。自分が教師として生徒にこの動画を紹介したいと思うのは、理屈や思考を乗り越えた先にある「真の成功者」とは何かを知ってほしいからである。確かに前半の音楽関係のことやショパンの演奏などは音楽に興味のない人にとって退屈かもしれないが、彼のジョークも聞き手が話を受け入れやすいようにしていて、自分も話に入りやすかった。

Munir Virani: Why I love vultures by SS

内容紹介:

  • ハゲタカは大きく分けて2種類に分類される(New world vultureとOld world vulture)
  • ハゲタカは死んだ動物の肉を食べる点、病原菌を吸収してくれる点、チベットでは鳥葬にハゲタカが使われる点、など様々な点においてハゲタカは重要である
  • アフリカではハゲタカは人間によって殺されている
  • 南アジアでは10~15年くらいでハゲタカは絶滅してしまう
  • インドのハゲタカがいない地域では野良犬が動物の死肉を食べていて狂犬病にかかっている人がとても多くなっている。
  • ケニアでは風力発電の機会によってハゲタカが真二つに切断されてしまうことがある
  • 最近ではハゲタカに小型の機械を取り付けて生態系の解明が進められている
  • アフリカではハゲタカは上に挙げたように利点もたくさんあることを住民たちに教えている

印象的な英語表現:

1つ目は、「ハゲタカのイメージとして貪欲で醜くて負のイメージを連想させる政治家のイメージを持つ」という表現がおもしろかったです。When you see a vulture, these are disgusting, ugly, greedy creature associated with politician.っていう表現です。この表現で聞き手がより興味を持って聞けるし、リラックスできるといった効果があるからです。聞き手が共感できるような皮肉を言っているところもまた面白いポイントだと思いました。 

2つ目としてはなぜこう言ったイメージを持っているのかについていうときに言っていたっていた「これから理由を説明しよう」っていうニュアンスのI will tell you whyっていう表現です。このフレーズによって聞き手は「あっ、ここから理由を言うんだ」とわかりやすくなるからです。話をだらだらとさせないですっきりさせる効果もあると思ったからです。

取り上げた理由:

今回取り上げた動画は「Munir Virani 」さんの「Why I love vultures」というものです。取り上げた理由は、私個人の意見として動物が好きだからです。(初めの動画を選ぶところの写真が動物(ハゲタカ)であったからです)また、教師の立場として考えてみると、例えば政治とか世界の出来事や抽象的なことについてだと生徒があまり関心を持って聞いてくれなさそうだなと感じたからです。だから、動物についての話であったらほとんどの人が身近というか、興味を持ってくれるかと思ったからです。

Jane McGonigal: Gaming can make a better world by IH

内容紹介:

オンラインゲームは人生よりもうまくいくと感じたことがありますか?オンラインゲームの中では達成感を得られます。ゲームの世界では大切なことをする理由やミッションがあり仲間と協力するというプラスな面があります。現実の世界で失敗をすると不安や苛立ちを感じますが、ゲームの中で失敗をすると立ち上がって再びまた問題を解決しようとするでしょう。なぜならゲームでは達成できないことはないからです。

ゲーマーは問題やミッションがあれば一生懸命に働く人です。彼らは一人一人が世界を変えられると思っている人々なのです。しかし、それは現実世界ではありません。ですから、現実をもっとゲーム化しなければなりません。

未来をゲームでつくりだしましょう。例えば、現実で石油がなくなったかのように、石油不足を生き抜くゲームです。若者にゲームを広げることで世界を救います。ゲームは現実の仕事に使うことができる資源であり、世界を変えるような意味のあるゲームが必要です。

印象的な英語表現:

  • And only problem is that they believe that they are capable of changing virtual worlds and not the real world.
  • I hope that you will agree with me that gamers are a human resource that we can use to do real-world work.

取り上げた理由:

子供たちの中で、オンラインゲームに夢中で学校で勉強する時間と同じぐらい多くの時間をゲームに費やしている子供はたくさんいると思います。それによって、ゲームをすることで勉強が疎かになってしまうように思われます。しかし私はそのような子供たちに対して、ゲームをすることが一概に悪いとは言えないのではないかという疑問を抱いたことがあります。このスピーチの中では、ゲームは2つ目の教育課程であり、現実の仕事でゲームを使うことによって未来を創り出せると言われています。そこで、ゲームをする人たちは現実世界とゲームの世界とを完全に分離させるのではなく、オンラインゲームの良い点を生かし、現実の世界に応用すべきであるということを若者の人に伝えたいと思ったので、このスピーチを取り上げました。

Candy Chang “ Before I die I want to…”  「死ぬ前にしたいこと」by KK

内容紹介:

話し手のキャンディ・チャンは、この何年かラベルやステンシル、チョークというようなシンプルな道具を使って、公共の場で近所の人ともっと多くの事を共有できないかと試みてきた。それか、みんなの望みを共有し、自分たちの必要や夢をコミュニティに反映させようとしていたのである。彼女はニューオーリンズに住んでいて、美しい家もたくさんあるが、空き家の数もまたアメリカで最も多いのである。そこで、この空き家を使って、近所をもっと素敵な空間にし、自分の人生を何か永遠に変えるような物はないかと考えた。

2009年チャンにとって母親のような存在であったジョージが亡くなる。それは突然の死で、それによって彼女は「死」についてよく考えるようになり、自分に与えられた時間をありがたく感じるようになった。また、自分の人生にとって大切なものは何かはっきり見えるようになった。日常生活で、その視点を維持するのは難しく、日々の些事追われ大切なものを見失いがちになるのです。そこで彼女は、この見捨てられた家の壁を大きな伝言板に変え、この穴埋め式の問題を出す。”Before I die, I want to … “ 通りがかった人が、チョークを手にとって自分の人生を振り返り、個人的な望みを公共の場で共有できるようにしたのだ。翌日には壁がすっかり埋まっていてさらに広がり続けていた。見捨てられた場所が意味を持ち、みんな自分は一人ではないんだと感じられるようになった。成長し変わっていく中で何が本当に大事なのか思い出せる場所なのだ。今では世界中にこの壁は広がっていて、みんなはこれによって「死」について考えるようになり、この壁は自分の人生をはっきり見せてくれるだろう。

印象的な英語表現:

It’s more important than ever to find ways to maintain perspective and remember that life is brief and tender

more than 構文と、remember that という受験にもよく出る構文である。また、文の意味的にも「全体を見失うことなく人生はもろく短いことを忘れずにいるのはすごく重要だ。」というように、話し手の言いたい部分である。 

取り上げた理由:

「死」という人が決して避けられないものだが、日常生活であまり考えられていないものを取り上げていて、自分もふと「死」について考えさせられた。自分の事を例に挙げると、祖父が今年、間質性肺炎という病気になって、その治療方法は今は無いらしく、医者は進行状況を見ることしかできないと言っていた。調べてみると、いつ呼吸ができなくなるか分からない病気で、早い人だと1年ほどで亡くなってしまう病気であった。そこで、初めて今まで一緒に暮らしていた祖父の死の可能性を考えさせられ、今まで当たり前に祖父にしてもらってきた事に感謝の思いが込み上げてきた。この話し手同様に、自分がその状況に立たされ初めて考えるんだな、とこのスピーチを読んで思った。また、当たり前のように大学に行って、勉強して部活をやらせてもらっている親にも同じ思いである。このチャンさんのスピーチによって考えさせられたので、取り上げようと思った。

Before I die I want to… by SM

内容紹介:

演説者であるキャンディ・チャンはニューオーリンズに住んでいて、彼女はその町がとても好きだった。ニューオーリンズには美しい建物も多かったが空き家の数もアメリカで最も多かった。彼女は自分の家の近くにある空き家が、近所の人にとって素敵な空間、また自分の人生を何か永遠に変えるものにならないかと考えていた。

2009年、彼女はジョーンという母のような存在の大切な人を失った。ジョーンの死は突然の死であった。それから彼女は死についてよく考えるようになり、自分の人生にとって大切なものが何なのか分かるようになった。しかし、毎日の忙しく平凡な生活の中でその思いを維持することは困難であった。そんなとき、彼女は自分の家の近くにある空き家の壁を大きな伝言板にし、そこに穴埋めの問題をかき、通行人が気軽にチョークを手に取り、書き込めるようにした。彼女がそこに書いた問いが『Before I die I want to…』である。彼女はこの伝言板がどのようになるか予想も出来なかったが、翌日にはいっぱいになっていた。その答えは、「海賊として裁かれたい」「日付変更線をまたぎたい」「何百人を前位に歌いたい」「木を植えたい」「自給自足生活をしてみたい」「彼女をもう一度抱きしめたい」「誰かの騎兵隊になりたい」「本当の自分になりたい」などだった。

彼女は壁にかかれた答えを読んで、近所の人を見る目が変わった。自分は一人ではないと分かった。一度は見捨てられていた場所が彼女にとって、そしてその町の人にとって意味を持つようになった。気持ちを維持するのが困難であったけど、その場所で何が本当に大事なのか思い出せるようになった。人生で大切なものは時間と他の人との関わり合いである。彼女はこの伝言板によって、他人とコミュニケーションをとることでなにか発見出来たり、元気をもらえるということを実感することが出来た。

印象的な英語表現:

Before I die, I want to be completely myself.

取り上げた理由:

人は死について考えることは避けがちであるけど、死について考えることは今の自分の人生において大切なものが何なのか改めて考えさせてくれる、というのを聞いて自分だったらこの空白になにを入れよう、と考えさせられたから。教師になったとき、生徒にこの質問をしてみたいと思った。

Before I die I want to… by MA

内容紹介:

周りの人々は人生を豊かなものにしてくれるものだが、同じ場所に住んでいてもみんなに行き会えるわけではなく、多くの知恵が受け渡されずにいる。よって、ここ何年間かラベルやステンシルやチョークのようなシンプルな道具を使い、公共の場で近所の人ともっと多くのことを共有できないかと試みてきた。このようなことを使って自分の家の近所をもっと素敵な空間にするために、ある古い家を大きな伝言板に変え、「死ぬ前に私は__したい」という穴埋め方式の問いで埋め尽くし、通りかかった人がチョークを手に取って個人的な望みを公共の場で共有できるようにした。

共有する場所は個人としてまたコミュニティとして私たちにとってなにが大切なものなのかをもっと良く反映できる。そしていろんな体験や感情を共有することで、より良い人生を歩めるよう助け合うことができるのだ。

印象的な英語表現:

Before I die__

この問いによって出されたいろんな人の様ざまな意見がとても印象に残った。

取り上げた理由:

自分の考えをいろんな人と共有する場は普段の生活の中でとても少ないと感じる。よってこのように町中に共有する場があることはとてもユニークで面白いと思った。自分の考えを人に伝えたり、みんなが思っていることを知ることにより、今現在の自分を振り返るきっかけになると思う。

Before I dye I want to (死ぬ前にやりたいこと)  by NJ

内容紹介:

アーティストであるキャンディ・チャンは近所で行きかう人々と、思いや考えを共有できないことをもったいないと感じ、身近なものを使って様々な活動を行ってきました。ある日、彼女の母のような存在である人が死にました。この出来事がきっかけで、彼女は死について考えるようになりました。そして、自分にとって大切なものがはっきりみえるようになりました。しかし、日々の些事に追われて大切なものはみうしないがちだ。そこで彼女は、近所の壊れた建物を使って大きな掲示板を作り、こんな言葉を書いた。「Before I dye I want to _ 」_のところには、各々が好きな言葉を書き込む。掲示板は翌日にはうまった。人々が書いた言葉。死ぬ前に、海賊として裁かれたい。木を植えたい。何百万人の前で歌いたい。彼女をもう一度抱きしめたい。本当の自分になりたい。キャンディは掲示板を見て、時には笑い、時には泣き、また、励まされた。その場所は、本当に大切なものが何か思い出させてくれる場所となった。そして彼女は近所の人を新たに開かれた目で見れるようになった。また、そこは自分を振り返り、深く考えることを促すによき場所となった。彼女の活動は共感を呼び、今では、世界中でそのような掲示板を見ることとなった。

印象的な英語表現:

want to become completely myself.(本当の自分になりたい)本当のという言葉が、completelyという言葉で表現されているのが面白いと思った。

取り上げた理由:

少し内容を変えてクラスでやってみると面白いと思ったから。クラスメイトのことを見つめなおすよい機会になると思う。

Texting that saves lives by TH

内容紹介:

ケータイ電話が普及したこの時代、メールのやりとりにより救える命がたくさんあるということ。精神的な相談でも実際顔を見て言ったり電話では話しづらいという場合、メールを利用することで相談しやすくなる。そのほかにも、何気なく毎日使っているメールにより、身の安全や危険を知らせたり、居場所を確認したりできる。身近にあるものだからこそ、なかなか気づかないがメールの利用で私たちの生活は守られている面がある。

印象的な英語表現:

Some could solve these problems by themselves, while some just tried to ignore texting,

メールに頼ることで解決できる問題がある。

取り上げた理由: 

これを選んだのは、中高生にとって身近なメールの話題で興味をもってくれそうだと思ったからです。内容的にもメールをプラスにとらえるものであるため、生徒たちにとってもよい影響を与えられると思います。

Nancy Lublin ‘Texting that saves lives’ by US

内容紹介:

多くの人にとって、携帯電話は、ショッピングやゲームをしたりビデオを見るための道具に過ぎないが、実はこの携帯電話がペニシリンよりも多くの命を救うことができるライフラインになり得る。十代の若者は、一か月あたり平均3339通のメールを送る。そして彼らのメール開封率はなんと100パーセントだ。どうしてNancyがそんなことを知っているかというと彼女が所属する、若者と社会変革のためのNPOが最近携帯メールに注目し始めたからだ。この活動を通して、子どもたちから「今日は学校に行きたくないみんなにホモって言われるから」「リストカットをしてたけど親に見つかって止められたけど一時間前にまた始めちゃった」「ずっとレイプされてるんです口止めされてるの犯人は父です 助けてください」などのようなメールが送られてくる。彼らは使い慣れた携帯メールで助けを求めるのだ。メールなら、文字を打つだけで盗み聞きされる心配もなくさらにプライバシーも守れる。しかもリアルタイムだ。携帯メールをうまく活用していけば、今さまざまなことで悩んでいる子を助け出すことが出来るのだ。

印象的な英語表現:

I think that texting actually maybe save more lives. I know texting a lot of people think sexing.

このスピーチの中で彼女が一番伝えたい内容がこの前半部分だと思う。そしてその直後にジョークを挟むところが印象的だった。

取り上げた理由:

まず、もはや僕たちの生活の一部となっている携帯電話のメール機能が命を救うという題名に興味がわいたのと、Nancy Lublinのスピーチの仕方がお手本にできそうだったからだ。彼女は、カンペを見ることなく、聞き手に訴えかけるように話していた。さらに身ぶり手ぶりや間の取り方が絶妙で、聞いていると彼女の世界にどんどん引き込まれていくような気がした。そしてたまに入れてくるジョークも聞き手を引き付けるための手段の一つだと思った。

I listen to color/ Neil Harbisson by NY

内容紹介:

この動画でスピーチをしているNeil Harbissonは色を識別できないという珍しい障害を持っている。つまりモノクロの世界で生きてきたということである。しかしあるときコンピューター会社の協力の元、色を音として脳に伝える電子アイという機械を発明した。さまざまな色をみるとさまざまな音色が流れるのである。この電子アイは彼にとって体の一部であり、パスポートにも装着したままで映っている。彼は美術館に行ってもコンサートに来ているようだという。こうしているうちに彼は音を聞くだけで色が識別できるようになった。彼にはモーツァルトを聴くと黄色を感じるらしい。そして彼は人間が認識できる360種類の色がわかるようになった。それでも彼はもっとたくさんの色が知りたいと思い、電子アイを使って紫外線と赤外線の色がわかるようになった。それは人間の目では認識することができない。彼は人間の認識できる色の数を超えた数を認識できるようになった。彼はサイボーグになることによってこのようになれた。みなさんもサイボーグになることをおすすめしますといって締めている。

印象的な英語表現:

I encourage you to become a cyborg

取り上げた理由:

自分が障害をもってうまれた部分を逆に優れた部分に変えてしまうのはすごいと感動したから。生徒に紹介するのにぴったりだと思ったから。またスピーチの内容もおもしろく、思わず聞き入ってしまったから。

Patricia Ryan: Don’t insist on English! by OM

内容紹介:

私が見た映像では言語消滅や英語の国際化について述べられていた。

  • 言語は14日に1言語というスピードで消滅している。
  • 英語は誰もが認める国際語である。
  • 英語教育は相互利益のある行いから大規模な国際的ビジネスへと移行。
  • 英語は外国語として教育カリキュラムに組み込まれるだけでなく世界の英語を使用する国において圧倒的な力を持つようになった。
  • 英語に皆が集中する理由は,子どもに最高の機会を与えたいという気持ちからくる。(一流大学は英語圏の米・英国に存在する。)
  • ノンネイティヴの場合,言語能力テストを受けそれに基づき生徒の入学可か不可かが左右される。これはいかがなものか。「英語能力=知力」ではない。母国語ですでに習得している知識を充分に評価すべきである。
  • 研究,著作,出版物はすべて英語である。これが英語の必要性を加速させている。翻訳の必要性を訴えている。
  • 多様性を尊重しよう。自分の言語を大切にし,知識を広めていこう。

印象的な英語表現:

“The children can lead Africa from it is today, a dark continent to a light continent.”   

太陽ランプをつくった少年の言葉。未来をより良いものにしていくぞという子どもの意志,希望に満ちあふれたこの表現が印象に残った。

取り上げた理由:

理由はこの内容を通して,国際理解に関することを生徒に教えたり共に考える活動をしたりすることができると私が思ったからである。例えば,「英語能力=知力」ではないという考え方から「日本語能力=知力」ではないという考え方を導き出すことができるだろう。(日本にやって来る外国人の立場になる。)また,言語が英語のみになったら世界はどうなってしまうのか,日本語の持つ素晴らしさ(例えば,特有の表現や敬語表現の豊富さ)について考えてみるのも良いと私は思う。

Becci Manson: (Re)touching lives through photos by KN

内容紹介:

被災した人々にとって写真は、人と人とのつながりを戻し、その先の人生に大きな変化をももたらすという大切なものである。話者(Becci Manson)は2011年3月11日に起きた東日本大震災のボランティアとして写真の修復作業を行った、というスピーチです。

印象的な英語表現:

Now, it was emotional and it was inspiring, and I’ve always heard about thinking outside the box, but it wasn’t until I had actually gotten outside of my box that something happened.

取り上げた理由:

彼女が実際に発想を変え、facebookで写真の加工技師に呼びかけたところ150人もの協力が得られたことに感動しました。修復の必要のある写真を機械でスキャンして各国に送り、修復作業を行う。現地に行かなくても支援が行えるという、昔ではできなかったことが今では可能となり、自分が今できることをやろうとする意志が素晴らしいと思ったので、そのはじめの部分の文を選びました。

また、彼女の志を支援を受けた私たちが忘れないようにしていかないといけないと思ったからです。

Our buggy moral code by Dan Ariely by YS

内容紹介:

このスピーチでは、「不合理な行動を起こさない為にはどうすれば良いか」という事について語られている。導入は話者の受けた病院での看護師の不合理な行動についての説明から入り、その後に話者の行ったいくつかの実験の紹介が取り上げられ、その中で人間が不合理な行動を取る要因や環境による行動の不合理さの違いなどが説明されている。

話者が言いたい事は、多くの人が不正をするが、その原因は私達が日常的に頼っている直観で、間違っているにも関わらず、直観に頼る傾向が私達にはある。そういう直観を省みる事や疑う事が大事で、そういう過程から不合理な行動を起こさないように出来るという事である。

内容は現実的なものとなっており、私は、私達の生活にも実際に関連する話ではないかと思う。また、今後不合理な行動を起こさないようにする為の良いアドバイスが多く言われており、今後役に立つに違いないと思う。

印象的な英語表現:

 ⅰ)“I solved X problems. Give me X dollars.”

Xに同じ数が入るという表現で、日本語では非常に馴染みのある表現なのだが、英語で見たのは恥ずかしながら初めてなのでこの表現を選んだ。

ⅱ)“…unless we start testing those intuitions, we’re not going to do better.”

これは、話者がこのスピーチで一番言いたい事であり、このスピーチのまとめでもある。

「直観は確かめてみない限り、改善の余地がない」という意味のこの一文は、話者自身の体験などから得た結果であり、また私達にアドバイスを与えてくれている。そういう意味で、とても印象的だったので私はこの表現を選んだ。

取り上げた理由:

不合理な行動は、誰しもが取りうる行動である。その種類はいくつもあり、スピーチ中に取り上げられたものもあれば、その他にも多くのものがある。しかし、スピーチ中で言われている通り、直観で物事を進めるのではなく、直観に加えそれを疑ったり調べたりする事をした上で物事を進める事が不合理な行動を起こさないようにする為の一番の近道である。そのアドバイスはとても役に立つものだと思い、また多くの人に知ってもらいたいと思い私はこのスピーチを選んだ。

また、スピーチの内容だけではなく、話者の話し方などもとても参考になると私は思った。身振り手振りを使った話し方や、ユーモアを取り入れた内容は観客を魅了し話に取り込んでいた。それは人前でスピーチを話す上で大事な事だと思うし、私自身も身に付けたい事であるので、この事もこのスピーチを取り上げた理由となっている。

マルコ・テンペスト 「空前絶後のサイバー・カードマジック」 by AT

内容紹介:

サイバーマジシャンであるマルコ・テンペストによる、拡張現実ゴーグルをもちいたカードマジックを披露する。カードの種類や数字や色が季節や月、暦に関係するといったトランプにまつわる話にあわせて、カードの数字を順に出していくパフォーマンスに目を奪われる。思わず彼の手ばかりに目が行きがちだが、話す英語の中では時制を追っている部分があるのでわかりやすい。

印象的な英語表現:

様々な時制表現が出てくるところ。グーグルのプロジェクト・グラスの話の場面では、未来時制、トランプマジック内のマルコの子供時代の話では、過去時制と過去完了が出てくる。この動画でさまざまな時制を聞くことができる。

取り上げた理由:

動画の内容だけで、興味を引くものだと思った。生徒に紹介するということで、生徒が興味を持って動画を見られるように、マジックという話題をとりあげた。しかも、科学技術とマジックの融合といった、一味違うマジックも興味を引くと思った。英語の難易度的にも、そこまで難しいわけではなく、また学生時代に理解するのが難しかった時制についても種類が豊富なので、理解を深めることができると思った。また、若干のなまりはあるものの、標準的で聞き取りやすい発音のため、耳に入りやすく、口語表現も少ないので、頭に入ってきやすいと思う。以上のように、生徒に紹介するうえで生徒の興味を引くという視点から取り上げた。

アニー・マーフィー・ポール:私たちが生まれてくる前に学ぶこと by SR

内容紹介:

人間にとって最も基本的で大事な学習は実は生まれてくる前、母胎の中で行われており、そのことは最新の研究で証明されている。彼らは母親の話す言葉を聴き、生まれたときのその言語のアクセントでないたり、母親の食べるものを好んだりするといった報告もある。

これは天才児を目指すなどといった胎教の発想を促すためではない。

胎児がこういった学習をする理由は、自分の生まれてくる環境やその文化の手がかりを知って脳やその他の臓器を微調整し、そこで生きていくのに必要な能力をえるための自然的なものである。

こういった胎児起源の研究は、胎児の本能的な学習を通してその後の人生をいかに良くしていくかを研究するためのものであり、胎児が何を学んでいくのかに注意を向けることが大切である。

印象的な英語表現:

(胎児が母親から授かったものについて)

Biological postcards from the world outside 

取り上げた理由:

  •  人間が全世界共通して生まれる前から本能的に母親を信頼していること、母親の見ているテレビのテーマソングや普段食べる物を好むこと、親の不安が子に警告を自然に与えていたりすること →親とのつながりを感じられる
  • 飢餓状態の母親から生まれてきた子どもは環境に合わせて栄養を大事な脳に偏らせるせいで弱りやすい上、低エネルギーで生活出来るように微調整したとき、もし生まれた後の環境とギャップがあると耐性がなく病気にかかりやすい →社会と生命の不一致に疑問
  • 母親の話す言語のアクセントで泣く →実は生まれる前から言葉を勉強していて、人間にとっての言葉の重要性がわかる

Lisa Kristine: Photos that bear witness to modern slavery by YY

内容紹介:

未だ世界に蔓延る奴隷について。紹介者はリサ・クリスティンという写真家。彼女は過酷な奴隷の現場に実際に訪れ、写真に記録してきました。違法鉱山で働く鉱夫や自分の体重以上の石やレンガを運ぶ子ども、奴隷と聞くと多くがイメージする性奴隷について、心が痛む写真とともに紹介しています。たった$18の借金のせいで家族が何世代にもわたって奴隷となる今の世界の窮状を訴えています。

実体験が主になって作られているので、いかにその世界が残酷かが口調からひしひしと伝わってきます。

彼らを哀れむのではなく、彼らの置かれている状況を伝える事で同情ではなく行動を起こそうとしている意思が伝わってきます。

印象的な英語表現:

I had only one way out: the stairs from where I’d come in.

→出口はひとつしかありません。入ってきた階段です。

遠まわしに「逃げられない」と言っている表現です。一番印象に残ったフレーズです。風俗の女性達が狭く苦しい状態に置かれているか、この文だけで分かるほど印象的な表現でした。

It’s all around us. We just don’t see it. 

→私達の周りにありふれています。ただ見ていないだけであって。

can’tではないので、あえて見ようとしていないと言いたいであろうところに惹かれました。アメリカ人でも10万人の性奴隷がいるということを私達がどうとっているか、鋭く突かれた部分です。

These people have no escape at all,

→彼らは結局逃げられないのです。

何回も出てくるフレーズです。「逃げられない」ということが、1回目は聞き取れなくても2回目では大体こんな意味だろうと汲み取れるのでよいと思いました。

Many have been tricked by false promises of a good education, a better job, only to find that they’re forced to work without pay under the threat of violence, and they cannot walk away. 

→多くの奴隷は、よい教育、よりよい仕事という嘘の約束にだまされ、暴力に怯えながらも逃げ出せずに、報酬のない仕事を強制されています。

なぜ今もなお奴隷がいるのかという説明です。短いですがこの中にほとんどの理由が詰まっており、感動してこの文を抜粋しました。

I thought, my camera is getting far better treatment than these people. 

→私のカメラのほうが、あの人々よりよい待遇を受けているの思ったのです。

カメラが動かなくなるから、車のエアコンに定期的にあてて回復したという話の最後です。その前の人々は17時間も水や食事を取らずに働いているという文に対比され、その現状の辛さを伝えるよい例えだと思いました。

I want to shine a light on slavery

→奴隷問題に光を当ててみたいと思います。

普段のプレゼンテーションでも使えそうだと思い抜粋しました。

They are of people, real people, like you and me, 

→彼らは生きている人間なのです、あなたや私と同じように。

取り上げた理由:

いくつか聞いた中で、この方の話し方が一番聞き取りやすく、また間の取り方が印象的だった。親が子に語って聞かせるような話し方で、聞いているほうも理解や共感がしやすかった。また、数字が印象的に使われており、数字のリスニング力を上げられるとともにその数字がいかに多いか理解できると思った。授業のリスニングなどで使えそう。事実を淡々と述べるのではなく、あるひとつの家族に密着したり、感情をこめて物語のような構成になっていることで飽きることなく最後まで話を聞くことができた。スライドの使い方がすばらしかった。数字や単語など最も重要な事や心に来る写真が主なので、字幕ナシで「大体どのようなことを言っていたのだろうか」という授業を行っても楽しいかも。また、難しい単語が使われておらず、大事な単語は何回も出てくるので理解しやすい。文法もセンター試験レベルで聞いていて戸惑う所がなかった。

どのように偉大な指導者たちが行動を起こすか by IM

内容紹介・印象的な英語表現:

いきなりですがみなさんはリーダーと導く人は何が違うと思いますか?私が共感をもった人としてサイモン氏がいます。 サイモン氏はアップル社、キング牧師、ライト兄弟の主に3つの例を挙げて 偉大な指導者たちがどのようにリーダーシップを発揮し人々を巻き込んでいったのかをゴールデンサークルを使って述べています。権威や権力の座にある人と導いていく人との違いは一体何であるか。指導者に導かれるのはしなければならないからではなく、したいからなのです。

ゴールデンサークルは、内側から“Why,” “How,” “What”で構成されています。何が一番重要かわかりますか?それは“Why”であるといいます。“What”が結果であるのに対し“Why”は目的です。私たちは何ではなく、なぜに心を動かされます。自分が好きなものを好きだという人を見つけると親近感がわきませんか?そして自分が信じていることについて語れば信じてくれる人たちを惹きつけることになります。これは「イノべーション普及の法則」とよばれるものより成り立っています。彼のスピーチの中に”If you hire people just because they can do a job, they’ll work for your money. But you hire people who believe what you believe, they’ll work for you with blood and sweat and tears.”という言葉がありました。これはたた仕事ができるというだけで採用した人は、お金のために働き、あなたの信念に共感してくれる人を雇えば、彼らは血と汗と涙を流し働いてくれるだろうということです。 少し考えてみてください。もし辛くなったとき、どちらがより支えてくれるでしょうか。私は、楽しいことも悲しいことも共感できる仲間のほうが大切です。

取り上げた理由:

組織団体の誰もが何を行うのかを理解しています。何人かの人がそれを行う方法を知っています。しかしなぜそれを行うのかを知っているのはごく一部なのです。彼のスピーチを聞きとても感化されました。ただ茫然と物事をこなすのではなく、その行為はなぜおこなっているのかどうつながっていくのかを意識していきたいと考えました。「なぜ」から始められる、誰かの心を動かせる立派な指導者に、私はなりたいです。

「学校教育は創造性を殺してしまっている」ケン・ロビンソン by TT

内容紹介・取り上げた理由:

「子供は皆、生まれながらにして独創性を兼ね備えている。しかし、我々教育者は、その独自性を殺してしまっている。」私にとって、この言葉はとても衝撃的でした。その理由は大きく分けて三つあります。

一つ目は、「独自性」そのものについてです。私は、「独自性」は、人が成長する過程において培われていくものであると考えていたからです。

二つ目は、「子供」についてです。子供には、生まれながらにして備わっているものなど数少なく、「独自性」を含むあらゆる力は、「独自性」同様、成長していく過程で、学習し、身につけていくものであると考えていたからです。

三つ目は、「学校」が「創造性」を殺しているという表現です。私は、「学校」の役割として、こどもたちの創造性や独自性を育む場であると強く認識していたからです。

また、このプレゼンテーションでは、「教育制度の見直し」についても触れられています。今の教育制度は「学者」を育てるための制度でしかないと言及されています。その理由として挙げられていることが二つあります。一つ目は、「教育制度」が作られた19世紀以前に、世界中どこにも教育制度が無かったこと。二つ目に、「教育制度」は産業主義社会のニーズから生まれたものだからです。

最後に、私はこのプレゼンテーションで考えたことが二つあります。

一つ目は、「教育」の根本的な在り方です。先に触れたように、「教育」、特に、「学校教育」とは、子供の「独自性」や「創造性」を生み出す場所であると考えています。しかし、現状は違います。多くの学校が、「学歴社会」の波に呑まれることにより、「学力重視」の方向に移行してきてしまい、その結果として、多くの子供たちが、自分の「才能」に気づかないまま人生を送ってしまっていると思います。このような状況になる前に、子供達には、もっと「自由」な環境、つまり、いろいろな方向から物事を考えることのできる環境を整えるべきだと強く思います。

二つ目は、子供達を支える教育者側の問題点についてです。教育者とは、ただ知識を伝えるためだけの存在にとどまってはいけないと思います。時には、子供達に考えさせ、子供達が自ら考えて生きていく環境を整備してあげるのが、今の教育者には必要不可欠な力になってくると思います。

マルコ・テンペスト「嘘と真実とiPodのマジック」by SK

内容紹介・印象的な英語表現:

この動画は、マルコ・テンペストというマジシャンがiPod touch3台を使ったマジックを披露しながら、嘘と真実、芸術と感情、についておもしろおかしく語った様子をおさめたものである。彼は「欺き」をテーマに話を進めていく。iPodの画面には彼の語ることが視覚的に表現されており、彼は省察の節目節目でマジックを披露する。例えば、彼が自身の敬愛するマジシャンであるカール・ジャーメインについて語っているときは、iPodにはカールの画像が映し出されており、そのカールがかつて披露したという蝶を出現させるマジックについて語ったときは、彼自身もiPodに映った蝶を画面から取り出してみせるというマジックを披露したりしている。このようにして彼は巧妙な省察を語り進めていき、最終的にマジックとは何なのかという問いに答えを出したところで、彼のショーは終了する。

この動画の中で彼の言った“men tell twice as many lies as women – assuming the women they ask told the truth”.という言葉が印象に残っている。自己欺瞞を上手く皮肉ったこの表現からは、どこかアメリカンジョークらしい痛快なものを感じる。

取り上げた理由:

まず、生徒に紹介したい動画を選ぶということで、おもしろい、ためになる、飽きないという三つの要素をキーとして動画を検索した。あまり長すぎる動画では途中で飽きられてしまうだろうし、日本語が使われてない以上、話の内容やおもしろさはわかりやすいものでなくてはならない。そこで、この動画のタイトルのマジックという言葉に目が止まった。五分程度の短い動画であったし、マジックという言葉ではなく視覚的要素によって伝わるおもしろさが含まれており、なおかつ短い時間で実に巧妙な、深い内容が語られていた。これはまさに私が求めていた動画であった。そして何より自分がこの動画に大変感銘を受けたのが大きな理由である。嘘と真実の表裏一体性、人は何故芸術を楽しむことができるのか、一見抽象的でわかりづらい疑問に、このマルコという人はiPodによるマジックを小道具に実に簡潔に、しかし的確に答えていく。人を引きこみながら伝えたいことをしっかりと伝える。トークというものの一種の完成形のように思える。これは是非とも他の人にも見てもらいたいと私は思った。以上が、私がこの動画を取り上げた理由である。

小さなことにこだわろう by HM

内容紹介:

世の中では、何か物事の解決策や改善策を考えるときに、とても大げさで思い切ったことをしようとすることが多いように感じる。例に挙げると、車のスピード違反を取り締まるため監視カメラのようなものを取り付けたり、お客さんをひきつけるため多額の費用をかけてとても豪華な雰囲気のホテルを作ったり。しかし、スピードによって顔の表情が変わる面白い信号や、雰囲気はふつうでもエレベーターの中で自分の好きな音楽を聴くことができるホテルの方が、目的を達成していることがある。ちょっとした工夫でより効果が得られることでも、自己拡大傾向がある私たちには、重大な問題に対して、大規模で、立派で、より高価な解決策がつきものと考えがちだからだ。しかし人の行動と行動の変化は、著しく不均衡なものであると明らかにされている。特に人の心理がかかわる問題については、強制的な対策をとろうとするが、人は与えられた力とは反比例的に反応する傾向があるのだ。企業において、大げさでお金のかかった応急処置的な案につられて、シンプルで優れた案を見逃してしまうのだ。それを防止するためにも、そのための新しい役職を作る必要があるのだ。

印象的な英語表現:

強く印象に残るのではないでしょうか。

~~~~~ Impress Your life (全部聞き取れなかったです。)

取り上げた理由:

生徒に紹介するということで、内容が長すぎず、難しすぎないものを選んだ。また、動画では主に企業の面から語られているが、誰もがすごいと思うようなことだけではなくて、ちょっとした工夫でよくなることは日常生活においてもよくあることであり、この動画を紹介することから、遊びや勉強や部活、そのほかの自分が取り組んでいるものに対して、もっと楽しくなったり、もっと効率が上がったりといった、工夫することを考えてもらう良い機会になると考える。今の時代、非常に便利なものがたくさん発明され、普及されているが、自分たちにもできる、小さいけれどとても効果的な発明があるのだと気づいてもらいたい。

John Lloyd – inventories the invisible by IR

内容紹介:

このビデオは私たちに目に見えない大事なものについて紹介している。それに関して、彼は多くの目に見えないものの例を提示している。その中で私がとても気に入ったものが2つあったので例として取り上げる。

1つは、宇宙に浮かぶ星についてである。私達は夜になれば、宇宙に浮かぶ星や星座を見ることができる。しかし、星と星、星座と星座が離れたりくっついたりする力は、目には見えないのだ。そこには確かにエネルギーのようなものが存在するのに、目に見えないのだ。

2つめは、心情についてである。人間の心情というのは、その人自身しかわからない、とJohn Lloyd氏は語る。読心術などもあるのだが、もちろんそれは目に見えなく根拠のないことなのだ。他人の心は読めない。この話者は、だから面白いのだということがいいたいのだなと思った。

このスピーチにおいてのポイントは二つにまとめられる。一つ目のポイントは、なぜ私達が存在しているのか?ということである。そして、二つ目のポイントは、存在している間、私たちは何をするべきであるのか。ということである。人間の存在は、姿として目にみえる。しかし話者がこのようなことを重要であると感じているのは、話者が読者(聴衆)に、自分が存在している、そして他人が存在している、その意味を考えてほしいと感じているからだろう。私が選んだ二つの例からもそれは見て取れる。話者はスピーチのなかでなぜこの質問をしているのかは書いていないが、例えば1つめの星に関しての話からは、星を人に例えて、人と人とが繋がる(出会う)力は目に見えない、と言っているのかもしれないと感じた。二つめの例を当てはめると、上の文で述べたが、人のこころは読めないから面白い、と伝えたかったのかもしれない、と感じることができる。このスピーチは話者が例をうまく使っていて面白い内容となっている。

印象的な英語表現:

―We can’t see the matter, but we can’t see what’s the matter.

物の姿は見ることができるが、問題は見えない。物事の姿は見えても、その本質的価値は目に見えるものが全てではないという言葉がとても印象ぶかかった。

取り上げた理由;

目に見えるものだけが全てではなく、むしろ気づきづらい目に見えないものにも大切なことが隠されているということを理解してほしかったため。

Our bodies change our minds, and our minds can change our behavior, and our behavior can change our outcomes.” (Amy Cuddy)

エイミー・カディ ボディランゲージが人を作る by MI

内容紹介:

ボディランゲージとは言うまでもなく体の一部または全体を駆使して、相手に何かを伝えるツールである。つまりボディランゲージを効果的に使うことで、他者に与えるイメージをよりよいものにできる。またうまく使いこなすことができないと、逆に他者に悪い印象を与えたり、誤解を招いたりすることもある。

しかしこのスピーチでは題名にもある通りだが、ボディランゲージは他者に影響を与えるだけではなく、自分自身にも大きな影響をもたらすことに注目することで、人生をよりよいものにしようということを述べている。またこのスピーチ内で述べられているボディランゲージとは、伝達を意図しない単なる仕草、ポーズも含まれる。

彼女が行った実験を一つ紹介する。まず被験者に二分間、彼女があらかじめ用意した力強いポーズか無力なポーズさせる。それから五分間の面接を受けてもらい、その様子を録画した後に、実験の内容を全く知らない人にだれを採用したいか選んでもらう。結果、彼らが採用したがった人はすべて力強いポーズをした被験者であった。ポーズ(つまりボディランゲージ)次第で心の持ちようや態度が大きく変わることは、分泌されるホルモンを調べる実験等でも明らかになっている。

彼女は人生を変えるためには「できるまでフリをしろ」と述べた。

印象的な英語表現:

Fake it ‘til you become it.

取り上げた理由:

上で述べたように簡単なボディランゲージをするだけで、試験で有利な状況に立つことができたり、自分自身を変えることにつながったりすることは、若い彼らが実践すれば未来の可能性が大幅に広がると思ったからです。またスピーチ内では彼女が味わった挫折、またそれを乗り越えるために「フリ」をして、再び人生を謳歌させることができた、という体験談もあるため、非常に説得力があったからです。

推薦者以外の視聴コメント:

Follow-upの課題として、この動画と自分が推薦した以外の動画についてコメントを書いてもらいました。

コメントを読んで興味を惹かれたら、ぜひタイトルからリンク先の動画をご覧ください。

Lisa Kristine: Photos that bear witness to modern slavery

コメント:

このスピーチはとても聞きやすいと思います。話すスピードや間のあけ方が聞いていてちょうど良いため、自分でも考えながら聞くことできました。ただ受け身になってスピーチを聞くのではなく、聞いている人が考えられるように話しているのが伝わってきました。

内容ではまず、世界中に自分が想像できないような生活を送っている人がたくさんいることに気づかされました。奴隷制度は自分たちの「見えないところ」にあるのではなく「見ていないところ」にあるという表現は一番心に残っています。小学生の頃、教室の後ろの本棚に奴隷の生活を描いている本があったのを思い出しました。その本の表紙から奴隷の生活の苦しさが伝わってくるため、私たち生徒は誰もその本を読んでいませんでした。そこから私にとって無意識に「見ない」という気持ちがあったのだと思います。このスピーチの中で登場する人々は少ない賃金で雇われているため逃げられません。「自由がない」とも表現されていました。この言葉から、私たちが今どんなに恵まれた環境にいるのか考えさせられました。しかし、リサ・クリスティンさんはそのような同情を私たちに求めているのではないとすぐに分かりました。彼女は実際に現地へ行き、実際に見て、人々と触れ合い、自分から行動を起こそうとしている気持ちが伝わってきました。カメラが故障した話も、どんな環境の中で彼らが働いているかが分かりやすかったです。

この話の中に出てくる「コフィー」という男の子は「可能性の象徴」「希望」として紹介されていました。この男の子は活動家のおかげで助けられ人生が変わったと聞いた時、すべての奴隷を一度に助けることはできないけれど、このようにまず一人の人生を救うことが、どれだけこれからの世界を変えていくかを考えさせられました。この話から、小さなことから取り組むことが将来に繋がっていくのだと思いました。(IH)

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奴隷制度という言葉はもちろん耳にしたことはあった。でもそれは世界史で昔のこととして聞いたことがあっただけであり、まして今現在残っている制度だとは思わなかった。今回の動画を見て、なによりも衝撃を覚えた。この現代に奴隷制度が残っていること、生まれたときから奴隷として苦役していること、そして彼らを解放しようとしている組織があること。話者も動画内で言っていたが、このようなことに無知だった自分を恥ずかしく思った。今回の目的は生徒に紹介する動画、ということだったが、この動画は生徒に限らず様々な人に、できるだけ多くの人に伝えなければならないと思った。(AT)

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この前の授業の時に半分くらいこの動画を見ただけでも、かなり強い衝撃を受けましたが今回は最後までこの動画を見たのでインパクトが大きかったです。改めて今の自分の状況は本当に恵まれていると強く感じました。今、こうしてあったかい部屋で電気も通るっていてパソコンのキーボードをカチャカチャやっているときにだって奴隷の人は自分に与えられた仕事だけを黙々とこなしています。生まれた場所が違うだけでこんなにも生活環境が違っていていいのでしょうか。映像によると反抗しただけで家を燃やさされてしまい奴隷から唯一解放される家も無くしてしまうそうです。中にはひどいところでは殺されてしまうところもあるのかなとも思いました。金を掘る仕事をする人たちは有毒の水銀に浸ったまま作業を続けて結核にかかってしまいました。おそらく奴隷が堂々と行われているところであるためちゃんとした医療設備も整っていないで十分な治療は受けられないと思います。しかし、死と隣り合わせの仕事をしている一方で、世界の富裕層は奴隷の人たちが受け取っている金額とは比べ物にならないくらいの大金を払って金を手に入れています。しかもその金(アクセサリー)などは実生活には全く必要のないただの娯楽品です。そう考えると、軽い気持ちで装飾品買えないなと思いました。ですが、そういった人のおかげでアクセサリー業界(金の発掘から売買に至るまで様々なルートにかかわるお金の流れ)が回っていることを考えると、買うことが全面的にだめであるとばかり言ってはいられないのかもしれません。この映像で見た人たちは皆、死と隣り合わせというか、必ず死に向かっている仕事を強制的にさせられています。地下90mもの深さで連続72時間も連続で作業したり、どんな病気を持っているかわからない不特定多数の男性を相手にしたり、有毒の染料を専用の手袋もはめずにかきまぜたりといろいろです。この映像を見てかなりの衝撃を受けましたが今私たちができるのは今のこの生活を精一杯生きて、どこかの言葉を借りると「足るを知れ」っていうことなのではないかなと思います。(SS)

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苦しい奴隷制度の話を聞き、バングラディッシュの友達から、いまだに彼の国では人身売買が行われているという話を聞いたことを思い出した。そして、奴隷の人数があまりにも多いことに驚かされた。

英語だけじゃなく、道徳の授業もかねて、世界にはまだ人を人として扱わない場所があるということを生徒が知るにはとてもわかりやすいスピーチだと思う。

YYさんが言っていた通り、話し方がゆっくりで、一つ一つの単語も簡単に拾えて聞き取りやすかった。単語はわかりやすいものを使っていてすぐに理解できた。(KN)

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私は、YYさんの推奨する動画を見て、現代の奴隷について知る事が出来た。奴隷という単語を聞くと、私は古代の奴隷制度を連想する。また、この動画を見るまでは、現代にも奴隷が存在する事を全く知らなかった。動画の中で話者は、話者の実体験、現代の奴隷の実情などを述べていたが、まさに恐ろしいの一言に尽きる。私が一番印象に残っているのは、たった18ドルの借金のせいで、何世代にも渡って奴隷になってしまうという話だった。18ドルと言えば、今で言えば約1500円で、私の1日のアルバイト代があれば楽に返せる額である。それにもかかわらず、18ドルという借金のせいでそのような境遇に陥ってしまうという事実はとても衝撃的だった。

YYさんが言及しているように、話者の話し口調はとてもゆっくりで、聞きやすいという印象を受けた。早くスラスラと話すのも良いと思うが、このように分かり易く話すのも良いと思った。また、最後に話者の奴隷制度に光を当てる為に私達に出来る事という事でアドバイスも述べられており、自分にも出来る事があるならやってみたいという気持ちを持つ事が出来た。(YS)

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今でもまだ世界に残る奴隷制度はこんなにも残酷であるのだと改めて知ることが出来た。YYさんも授業で取り上げていた、たった18$の借金のためだけに何世代にも渡って一家が奴隷として働かされている事実など衝撃を受ける事実ばかりであった。信じられないかもしれないけれど、この残酷な奴隷制度は今この瞬間にも世界のどこかで存在しているのが現実である。自分と同じ人間が奴隷制度に苦しめられている。このスピーチで特に印象的だったのが、同じ人間なのに、自分たちと同じように扱われていない、人間がみんな同じように扱われれば奴隷制度など存在しない、というところで、その通りであると思った。奴隷制度など、自分たちには縁のない話であると思っている人も多いだろうし、実際自分もそうであったけど、それは世界中のすべての人々を同じように見ていないからだと実感した。同じ人間として生まれてきたのに同じような生活を送れないのは不平等である。この演説者はこのような奴隷の人たちに同情するのではなく、この人たちを救うために行動しよう、ということを訴えているところが素晴らしいと思った。(SM)

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この動画を見て衝撃を受けました。僕たちとおなじくらいの歳の子たちが毎日毎日何時間も働いていました。ある子はたった18ドルという微々たるお金のために奴隷になっているらしいです。その子達は生まれたときから奴隷なので、逆に普通の生活を知りません。いわばその子達にとって奴隷の生活が普通の生活ということです。もし自分が奴隷の子供だったらどうだっただろうと思いました。今の自分は本当に幸せな生活をしているとおもったし、こんな生活は絶対にできないと思いました。

この動画を見ていてどうしてこんなに差が生まれてくるんだろうと思った。裕福な人たちは不必要なくらい裕福な生活をしている。僕にはどうすることもできないだろうけれど、とても悲しいと思いました。(NY)

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私はこの動画を見て話しの中にとても引きつけられました。話者の話し方も私たちに語りかけるようゆっくり、間をとっていたし、感情を表情や話し方の抑揚によって伝えていて、とてもよく伝わりました。私は日本という恵まれた国に生きていて、奴隷などというものは身近になく、あまり意識することは今までなかったけれど、この動画を見て私より幼い子どもや同じ年の子どもたちが今も奴隷として扱われていることを知り、当たり前のようにある今の生活を見直さなければならないと思いました。まだ学生の私にできることは限られているけれど、普段の生活の中で無駄なものをなくしたり、何事にも一生懸命取り組んだり、いつもではなくても、たまにそのような子どもたちが世界の中にはいることを気に留めていきたいと思いました。(TH)

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YYさんが発表時にいってくれたように、話者の話し方が優しくて且つ明瞭でした。語られる内容がごく一部の人々でなく全世界の人に対してであり、身近にある現代奴隷問題に目を向けて欲しいという願いをこめて分かり易いように話しているのかなと思いました。

また、繰り返して強調する表現がいくつかあるので、細かい所が理解できずとも重要なポイントが(映像も添えて)掴みやすいのも生徒に紹介するときに良いと思いました。

内容を見て感じたのは、救出されて教育をうけることを夢見る奴隷の人々と、物心ついたとき既に奴隷の身として働かされ年下の奴隷を同じように扱う奴隷の人々とで意識の差があるかもしれないということです。下手に希望をちらつかせるのは良くなくても、私たちが起こせる行動が彼らに具体的な夢をもたらすことができたらいいなと思いました。

 
驚いたのは現代奴隷の人数が過去の奴隷貿易時代より多いことです。柳田さんが印象的な英語表現として挙げているMany have been tricked by false promises of a good education, a better job, only to find that they’re forced to work without pay under the threat of violence, and they cannot walk away. というところが過去との違いで、平等や自由を掲げるようになった現代の理不尽さであり大きな欠点だと思いました。(SR)

 

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この動画を見て、2千7百万人以上の人が現在でも奴隷として働かされているという事実に驚きました。この近代化が進んだ日本では考えられないことです。労働時間についても、15~16時間という長時間にもかかわらず、給料が一切でないという残忍な仕打ちをうけていて、そして自分の健康、安全でさえも保障されていないなんて考えられないです。このような違法な奴隷制度に怒りを感じますが、この話を聞いていくうちにその対処もまた困難であることに気付かされました。まず数が多すぎます。たとえ一気に奴隷を解放できたとしても、その人たちの暮らす場所、家、さらには雇ってくれる企業があるのかという事です。過去に奴隷という肩書を背負わされた人を、企業が雇ってくれるかは難しいところだと思います。奴隷制度は、その人たちの人権すら無視している事を改めて感じました。次に、奴隷の働きによって利益が出ている事です。年間130億ドルという利益に驚きましたが、実際それによって、奴隷を働かせている人達にはプラスになっているのは事実で、それをいきなり取り消しにしたらその人達が苦しくなるのも事実です。でも、それは直ちに取り消すべきです。働かされている人の中には、子供、女の子も含まれています。その子達には、きっとやりたいこと、将来があります。それを奪う権利は誰にも無いと思います。自分が奴隷であることさえ分かっていない人にも、自由の、人間としての権利があることを教えるべきです。そして、フリーズ・スレーブの人達と奴隷制度に立ち向かうべきです。人間として誰もが自由に生きる権利があり、それを誰も邪魔してはいけないという事を、心から感じさせられました。(KK)

 

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授業で映像を見たときの衝撃はとてつもなく大きいものであった。紹介者(YYさん)の紹介文からもわかるように彼女は写真家である。故にこの話者の体験した奴隷の現状が写真を通してひしひしと伝わってきたのだ。
 
    I had only one way out: the stairs from where I’d come in.
 
この言葉からも彼らの奴隷としての過酷さがひしひしと伝わってくるであろう。キャビンレストランといわれる強制売春の温床の場面では実際涙をかなり堪える場面があった。同じ女性として、同じ世界の人間として、平等とは何かを深く考える機会を与えてくれたスピーチであった。
 
    It’s all around us. We just don’t see it.
 
こちらの印象的な表現も紹介者が取り上げてくれたうちの一つである。紹介者の方は、can’tではなくあえてdon’tとしているところを、見えないのではなく見ていないのだと鋭く指摘していたので、その部分にとても共感した。周りに多くの幸せがあふれている中のどこかで奴隷制度がなお続いているということから目を背けているのではないか?と自分の中での葛藤が起きた部分であった。(IR)

 

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現代の奴隷問題を取り上げたこのプレゼンは多くの人の心を動かしたように感じられた。まず自分がこの動画を見るまで、奴隷問題の深刻さを知らなかったので、自分も彼女が言う「見ていない人(just don’t see it)」である。このプレゼンのうまいところは、そうして問題の深刻さを知らない人を、まるで世の中の裏の部分を知らない人や無知な人として遠まわしに言っているように思わせ、その人々にそう指摘することで話を自発的に聞かせようとするところだ。確かにその深刻さについて知っている人の方が少ないと思われるし、知らないことが悪いとは言っていない。しかし、彼女が求めているのは「知ってからあなたはどう動くか」ということであると思う。彼女の語り方は優しいが、本質に迫る厳しさもこのプレゼンから感じられた。自分が奴隷の人々を見て感じたことを、聴衆に印象があるように聞かせることができるかをよく考えた上での構成となっていた。さらに彼女は奴隷問題の現実性を伝えるために、スライドで奴隷の人々の写真を公開したり、名前をスピーチに取り入れたりしていた(写真家であるためだが、写真の撮り方にも感心した)。実体験の含んだ工夫をすることで、よりいっそう「現実を見ろ、まだ助かる命があるかもしれない」というメッセージ性が感じられた。スピーチを聞く側の役目は、なにを伝えたいのかという本質を自分なりにくみとることかもしれない。(AK)

 

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世界から未だに無くならない多くの奴隷問題を取り上げた本動画ですが、まず自分の心に湧き上がってきた感情は、無知な自分に対する恥と恵まれた環境の中で生きていけることに対しての感謝の気持ちでした。
 
自分が奴隷と聞いて真っ先にイメージできるのは、歴史の教科書の内容やそれを取り上げた漫画の描写などいずれも過去の光景だけで、今現在問題となっている奴隷についての知識は全く無いといってもいいほど乏しいものであり、遠いところで起きている大変なことという認識でしかありませんでした。そんな私にとって動画内で映し出されるリアルな写真は大変ショッキングなものであり、自分の中での奴隷問題に対する認識を大きく変える要因にもなりました。あのような理不尽な行為は許されるべきではありません。法律や規制等が現状でどのようにはたらいているのかはわかりませんが、このまま放っておいてよい問題ではないことは確かです。
 
「彼らの中には自分が奴隷だと理解していない者もいる。生まれたときから奴隷で周りに比べる者もいないからだ」という動画内の言葉が印象に残っています。今、私たちは日本という国で、比較的平和な時代に生まれ、かなり恵まれた条件の中で生活をすることができています。そしてそれを当たり前のことと認識している人がほとんどだと思います。それを悪いことだとは思いませんが、ただ同じように劣悪な条件下で労働等を強いられていることが当たり前と思っている人々も、世界にはたくさんいるのだということは知っておくべきだと思います。そして、自分たちが恵まれているということに感謝するべきだと思います。このことが彼らにとって何のプラスになるとも思いませんし、ただの自己満足であるかもしれませんが、それでも感謝すべきだと私は思いました。(SK)

 

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違法であるにもかかわらず,奴隷と呼ばれる人々が2700万人以上も存在することに驚いた。奴隷制により世界全体で年間130億ドル以上の利益が生み出されているそうだ。そのような莫大な利益を得るために人間が奴隷制を採用することは,良くないことであると思う。奴隷と呼ばれる人々は人間である。人間には人権がある。人権は利益とは比べものにならない程,大切なものであると私は考える。人々は皆,「人権」について学びそして理解する必要があるのではないだろうか。(OM)

 

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奴隷というのは日本にはないので、今までこの話題についてあまり深く考えたことはありませんでしたが、リサさんのスピーチを聞いて心に響くものがありました。
 
奴隷として働かされている人々は、感情を出すこともなく黙々と自分に与えられた仕事を何時間も休憩や食事なしでこなしています。私が一番驚いたのは、自分が奴隷だと分かっていない人がいるということです。奴隷だということを認識することができないほど、それが当たり前の生活になってしまっている人たちがいることに、とても心が苦しくなりました。この人たちをどうにか今の生活から解放してあげたい、他の生活があることを知ってほしいと強く思いますが、なかなか抜け出せないのが今の現状だということを知り、今どうすることもできない自分に苛立ちを感じました。
 
リサさんのスピーチを聞いて、奴隷問題はとても深刻なものだということが改めて分かりました。もっと多くの人に奴隷の存在を知ってもらい、みんなの力を合わせてこの問題に立ち向かっていきたいと思いました。(MA)

 

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私は、この動画を見て感じた事が二つあります。一つは、「奴隷制度」についてです。
 
未だ世界中で蔓延る「奴隷制度」はなぜなくなる事がないのかを考えさせられました。
 
それは、一つに、世界の人々が、「奴隷」を「奴隷」として、つまり、同じ「人間」として見ていないという事が大きな原因だと思います。また、「奴隷」についての無知も原因になっているのではないかと感じました。
 
二つ目は、「人間」そのものについてです。「奴隷」として生きている人々を見ると、「人間」として生きる権利や、存在そのものが疑問に感じてくると思います。「奴隷」も同じ「人間」なのだから、「もっと権利や人権があっても良いはずだ。」という気持ちが湧いてきてもおかしくないと思います。
 
この動画の中には、「労働奴隷」から、「性奴隷」まで、さまざまな奴隷が、「人間」としての人権を無視されて、まるで物のように扱われている様子がありました。また、そんな人々を救おうと活動している団体も紹介されていました。少しでも世界が、「奴隷」という存在の人々に対して理解を深め、一人でも多くの人々が、「人間」として生きる事の出来る世界になることを強く願う、そして、考えさせられる動画だと思います。(TT)

 

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授業でこのスピーチを扱ったときにも思ったことだが、なにより現在の世の中にもこんなにも多くの人々が奴隷として扱われていることに驚いた。スピーチ内では様々な地域で様々な形で行われている奴隷制度をといあげていた。そして少しくらいは奴隷制度が存在しているのだろうな、となんとなく考えていたが、いろいろな面で日本とかかわりのあるアメリカにも十万人以上も奴隷がいることを知り、このスピーチの話者と同様に、自分の無知さに唖然とした。また話者の言っていた「存在してないのではなく、知らないだけ。」という言葉を聞いて、もっと広く世界を見て、学んでいかなければならないと感じた。(MI)

 

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まず私はこの世界で奴隷がいまだ存在することにひどく驚きました。それと同時に自己嫌悪に縛られました。今まで私は奴隷について知らなかったのではなく、知ろうとしていなかったことに気付きました。内容についても一家が代々と奴隷をしていたり、とても小さい子がレンガなど重いものを運んだり、と過酷なものばかりで彼らはそこから逃げ出せないのです。このことについて光を当てていることに大きく感銘を受けました。また、語りかける話し方や、話の途中にある少しの間が考えさせる時間を与え、ただ情報を伝えるのでなく訴えかける感じがとても心に響きました。奴隷といっても私たちと同じ人間であることに間違いはありません。そのことについてもっと深く考えるべきであり、目をそらしてはいけない現実だと思います。写真に写っている人々は皆、光を求めているように見えました。私たちがろうそくの火となり、彼らを燈していくことが必要なのだと思いました。(IM)

 

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ビデオを見て、衝撃を受けました。ビデオに出てくる写真の一枚一枚がそれぞれの境遇を鮮明にあらわしており、言葉では表せませんが、怒りや憎しみに近い感情を覚えました。一人たったの18ドル。人間一人がこれっぽっちのお金で買えてしまい、買った人はその人間に何をさせてもいい。そうした奴隷と呼ばれる人間が、この一見平和のようにもみえるこの時代この世界に、なんと2千700万もいるという事実があるということに、非常に驚きました。同時に、このことが誰にもまだ知られていない秘密であるならまだしも、世界中で間違いなく確認されていることであるのに、きちんとした対策がどうしてとられていないのかという疑問も感じました。政治だとかお金だとか、おそらく複雑で難しい問題がたくさん絡んでいるためなかなか解決していかない問題であると思いますが、問題となっているのは自分たちの同じ人間であることを決して忘れてはいけないと思いました。(HM)

 

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2012年だというのにまだ奴隷制度が残っていることを知らなかったので驚いた。しかもその数は2700万人。こんなにたくさんの人たちが一日中休憩もさせてもらえない中、働かされている。彼らの中には、生まれてからずっと奴隷であるため、自分が奴隷であることすら知らない人もいるそうだ。綿を染めるのに有毒である燃料を使うため、手の色が変色してしまっていたり、疲れ果てて、真っ赤に充血した眼をしている男の人などの写真が衝撃的だった。
 
Lisa Kristineがこのスピーチの最後に言った”for without that light, the beast of bondage can continue to live in the shadows.”という言葉が心に残った。(US)

 

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まず授業で見た内容を思い出しながらやなの紹介文を見てみました。とりあげられた英語表現の所に「人々が現代の奴隷問題のことを知らないことを、can’tではなくdon’tで表現している。」とありかんがえさせられた。また、動画を取り上げた理由のひとつに「話の中で数字が印象的に使われていて、学校の授業でリスニングをする際に数字の重要性について考えるよいきかいになる。」とあったので、数字に着目しつつ聞こうと思いました。そして内容紹介に「彼らを憐れむのではなく、彼らのおかれている状況を伝えることで同情ではなく行動を起こそうとしている意思が伝わってくる。」とかいてあったことが印象的でした。
 
動画の中で話者は現代の奴隷問題について彼女が知る経緯を話します。そして問題を知った時、自己嫌悪に陥ったとありました。私も奴隷問題に関して無知であった自分が恥ずかしくなりました。とくに驚かされたのは、現在奴隷は少なくとも2千七百万人以上おり、その数は大西洋横断奴隷時代の倍以上であるという所です。奴隷問題は歴史の教科書に載っていること、つまり過去のことであると思っていた私には衝撃的でした。また奴隷の多くは騙されてなっているというのも驚きです。紹介されたどの話も心の深く残る話でした。やなの紹介に「行動を起こそうとする意思が伝わってくる。」とありました。奴隷問題に私たちがどの様に関われるのか分かりませんが知るという一歩お踏み出せてよかったです。(NJ)

 

 

Patricia Ryan: Don’t insist on English!

 

コメント:
このスピーチは言語消滅について話していて、言語の多様性を主張するものでした。私は将来英語教師になりたいと思っていますが、もし生徒に「どうして英語を学ばなければならないのか?」と尋ねられた時に、やはり自分の中にその答えとして「国際語だから」という意識があると思います。しかし、このスピーチにより、その国際語があることで、逆に消滅する言語もあることに気づきました。「英語能力=知識ではない」という言葉はとても印象深い言葉です。英語能力で判断されてしまうバリアがあること拒否され、十分に知識をもっている人が活躍できなくなってしまうのは本当に残念なことだと思います。パトリシアさんが最後に言っているように「他の言語で考え、協力することで、多くのことを学び達成する」というのはとても大切なことだと思います。異なる言語の人同士で考えることで、さらに広い知識を得ることができ、自分とは違う発想も得られるでしょう。
 
ここで私が考えたことは、日本人が英語を学ぶのとは逆で、外国人の生徒が日本の学校で学んでいるという状況です。普段の学校生活の中でクラスに外国人の生徒がいたとしたら、英語教師である私たちは日本人の生徒に英語を教えながら、母国語である日本語を外国人生徒のためにしっかり話せるのか、ということです。私たちは今まで英語を一生懸命学んできたけれど、正しい日本語を話せているのだろうかと疑問に思います。英語が影響力を持つことで言語消滅だけでなく、自分たちから母国語を失いかけているのではないかと思います。英語が共通語になり英語を学んで聞く中で、自分の言語を大切にしていかなければならないと思いました。(IH)

 

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これはOMが授業で発表してくれたスピーチだが、僕たちは英語科なのに「英語に固執するな。」という題名がとてもインパクトが強く視聴してみた。このスピーチ内では、英語の国際化、共通言語化による弊害が述べられていた。研究の成果を発表するためのツールが英語のため、その成果を広めることができない、という例が挙げられていたが、確かに英語に固執しすぎると、大きな損をすると実感した。また十四日に一言語というスピードで言語消滅が起こっているという数字的に明らかな弊害にもとても驚かされた。(MI)

 

 

Jane McGonigal: Gaming can make a better world

 

コメント:
様々なゲーム機が登場したり、インターネット回線を使ったオンラインゲームが普及したりと、話題が尽きることのないゲーム業界。そのことから、現代の子供は外で遊ばずに家にこもってゲームばかりしていると問題視されることも多い。しかし、それを逆手に取ろうとしているのがこの動画の話者である。ゲームに対するゲーマーの集中力や、ゲームをしているものが感じる、がんばれば成功するという期待感、そしてそれを達成することによって得られる達成感。これらを現実の世界に取り込むことでより良い社会を生み出せる。ゲームの世界を仮想現実として現実と切り離すよりも、もうひとつの現実としてうまく社会に取り込むことができれば、効率よく良い社会を作れるのだと感じた。(AT)

 

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私はこの動画をみて共感できることがたくさんありました。私の身の回りには優れたオンラインゲームがたくさんあります。私もケータイでゲームをすることはよくあります。確かにこの動画で述べられていたようにゲームのなかで勝ちたくて一生懸命レベルを上げようとしたり、何度も挑戦したりします。これらの気持ちを実際の勉強や活動に使うことができたらいいと思います。実際に書いてノートと教科書、問題集で勉強で勉強することは大前提ですが復習などで活用できたらいいと思いました。(TH)

 

 

コメント:

初めにこの動画を見て大切なものは何もわかっていないし、見えないといわれて正直何を言っているのかわかりませんでしたが。しかし少し考えてみたり、例を聞いてみると割とすんなりとわかったような感覚が得られました。特に不思議な感覚になったのは私も考えたことのある、どうして私はここにいて何をすべきなのかということです。昔の偉人によれば人生を楽しむためであったり、人をた助けるためであったり、ということだそうです。ですが、それは言ってしまえばただの昔の人の意見で、その質問の答えは実際には無いのではないかと思います。唯一あるとすれば自分で考えて出した答えが最適な答えなのではないでしょうか。あと自分が思う、誰にも見えない大切なものは友情もその例だと思います。実際に私が高校生の時にあまり友達ではない、ただのあいさつをするぐらいの中だと思っていた友人が意外といいやつで、教科書を忘れたときにだめもとで聞いてみたら意外とすんなりと貸してくれたり、テスト期間中にもかかわらず丁寧に私がわからない問題を質問すると教えてくれたりと本当にいいやつでした。そういうこともあり、この動画を見て改めて本当に大切なものは見えないのかもしれないと思いました。だから見えないものは、これからは今まで以上に大切にしていきたいと思います。(SS)

 

 

Candy Chang “ Before I die I want to…”  「死ぬ前にしたいこと」

 

コメント:

 

死は私たちにとって身近でありながら、やはり話題にはしにくいものだ。
それをボードに書き込む形でいろんな人と共有できることはすごいと思った。
自分の今の生活をもう一度見つめなおしてみようと思う。
また、こんな風に簡単でいいから、大切なことについて考える時間を生徒に与えるのは面白いかも。
英語でありながらも自分自身を簡単に振り返ることができるから、一石二鳥だと思う。(KN)

 

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たった6分20秒とは思えないくらい、人生について考えさせるプレゼンであった。「死」というのは必ずしも誰もが体験することであるが、そのことを常に考えている人はいないだろう。しかし私生活の中で、ふと「Before I die I want to…」と書かれた壁を見つけたら自分は何を書くだろうか。明るい自分やふざけた自分に任せて、簡単に書く事はできるかもしれないが、自分は人生をどのようにしたいのかというかを聞くかのようで、真剣に答えを書く事は時間のいることだ。人生を通して答えるべき問題かもしれない。影島くんと似ているようなことだが、自分も一昨年祖父を亡くした。命とは何なのか、死とは何なのかとかいう割に合わないようなことも考えたが、結局答えは出なかった。当たり前のように生活していく中で、そんな疑問も風化されてしまったようだ。しかし、大事なことは「死」を自分の人生に見据えて生きていくことであろう。自分なりに失敗したり成功したりして、ゆっくりと答えを出していけたら幸いだ。両方とも話者の実体験を基にした「現実を見つめ直そう」と考えられるようなプレゼンであった。(AK)

 

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KK君のスピーチがとても印象的だったので視聴したいと思った。「死ぬ前に何したい?」と質問する意味は、単に「未来」の事について考えるのではなく、「過去」を振り返った上でやり残したことはないか考えさせるためだと言う彼の意見に深く感動したからだ。自分はなんて浅い考えをしていたのかと恥ずかしくなった。見捨てられた壁に質問を投げかけるなど、海外は何てスケールの大きなことをするのだろう・・・というのが率直な感想だったが、彼女のスピーチからは自分が悶々と考えるのではなく、周りのみんなにも投げかけてみる事で「自分はひとりじゃない。みんな迷いながら生きているんだ。」と言う強いメッセージが伝わり、感銘を受けた。自分のおかれている状況をいかに切り抜けるか。また、いずれみんなに訪れるその状況をみんなはいかに切り抜けるか。壁に書いてある言葉だけでこんなにも勇気付けられるのだと知り、この動画を見れて良かったと改めて思った。(YY)

 

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私がこの演説を聞こうと思ったのは4人もの人が紹介していたからです。正直、私たちは平均寿命の半分も生きていないし、健康な状態であるため自分の死について考えることは滅多にありません。しかしいつ何が起こるのかわかりません。また自分だけでなくチャンのように突然大切な人を失うかもしれません。死について備えること、考えることは人生を大切にする大きな起点になり得るものだと思いました。演説の中で彼女は一番大切なことは時間と他人との関わりだと述べています。みんなが共有できる場所に設置したBefore I die I want to …という言葉は、自己の死に向き合うこととともに他者の死について考えるきっかけにもなると思いました。実際に私もチャンが挙げた例に対して深く共感を持てたり、それしてみたいなと興味をそそられたり、ユニークだなと感じたり、それぞれに考えたことがありました。普段共有することのない死について意見を共有することは、とても大切なことだと思います。今までの自分を振り返るきっかけにもなるし、これからの自己と向き合うことにもつながります。教師になったとき、これを提示し発表することで関わりを深くし、生きている時間を大切にできるのではないでしょうか。私は死ぬ前に、そのとき自分が頑張っていることで大きな成功をおさめたいです。死ぬ直前に自分が生きていたことを誇れるような人生にしたいです。(IM)

 

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多くの人が紹介してくれた、死ぬ前にしたいことについて感想を書きます。死ぬということを普段の生活の中で考えることはあまりなく、話し手のように身近な人の死がきっかけとなったり、自分の経験で言えばドラマや映画を観たときに、考えさせさられることのように思います。そのどちらも、死というものにかかわることで、もし自分がだとか、もし身近な誰かがといったように、想像の中で考えることであるため、時間がたってしまうとその時に感じたものが薄れていってしまうかもしれません。話し手の行ったほかの人と交流するということは、限りある自分の人生をどのように過ごしていくのかを、自分の考えだけではなく、ほかの人の考えを参考に考えることができるよい機会になったのではないかと思いました。なかなかこうした死というものについて考えることがないからこそ、楽しかったことや大切だったものなどを思い出すきっかけとなり、これからの人生にプラスになるだろうと思います。死ぬ時が来た時に、こんな楽しいことをしたとか、こんなにすてきな人と出会えたとか、そういった幸せだったときのことをたくさん思い浮かべることができたら素敵だなと思いました。(HM)

 

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内容紹介:
キャンディ・チャンはニューオーリンズの町が大好きだ。そんなニューオーリンズは空き家の数がアメリカで一番多い。その空き家を何か意味のあるものに変えられないかとチャンは思っていた。そんなとき彼女が母親のように慕っていた人がなくなってしまった。それから彼女は死について考えるようになり自分に与えられた時間をありがたく感じるようになった。そこで思いついたのが“Before I die I want to…”だった。この質問に空き家の壁に書いて町の人に自由に書いてもらうようにした。あっという間に壁はいっぱいになり、この見捨てられていた場所が意味を持つようになった。人生はもろく短いものだが、死について考えることは自分の人生をはっきり見せてくれる。
印象的な英語表現:
    I’ve realized that preparing for death is one of the most empowering thing you can do.
取り上げた理由:
前回の授業の時に、この動画の紹介をした子の発表を聞いておもしろそうだと感じたからだ。実際に動画を見てみるとChangは大切な人が亡くなってしまった話をしているときに涙を浮かべているところや、壁いっぱいに書かれた町の人の文字などがかなり印象に残った。自分が教師になった時にこの動画を生徒たちに見せたら絶対に喜んでもらえると思う。(US)

 

 

Munir Virani: Why I love vultures by SS

 

コメント:

 

私は、SSさんの推奨する動画を見て、ハゲタカについて私が持っている印象を変える事が出来た。この動画を見る前は、「ハゲたタカというあまりかっこよくない名前の鳥だな」という印象しか持っていなかったが、動画の中で、ハゲタカの素晴らしい実績を知る事が出来、ハゲタカに対し良い印象を持つ事が出来た。
 
彼のレポートを参考に動画を見てみたが、内容紹介の部分に書かれたものに加えて、導入の部分にかの有名な博物学者ダーウィンについての言及があった事や、冗談を交えたトークである事、そして最後に私達にハゲタカを守る為に出来る事を話者が教えてくれている事が印象に残った。(YS)

 

 

Texting that saves lives

 

コメント:

 

最近では私たち若者だけでなくすべての年代にとって携帯電話が生活の一部となっている。近年ではスマートフォンが普及してさらに携帯電話が手放せない生活になっている。携帯電話は学習の妨げになったり、犯罪の原因となると非難されることも多いが、携帯電話は必ずしも悪影響ばかりであるとは言えないと彼女は訴えている。彼女は携帯電話のメール機能を使って相談サービスを設立した。すると衝撃的なメールが何通も届いた。直接的だったり、電話などでは打ち明けられないような事実でさえも、メールでは打ち明けることが出来るのである。これに気付いた彼女は携帯メール機能が、私たちが想像も出来ないような力があるのではないかと訴えている。彼女のスピーチのしかたはとても気持ちがこもっていて、聞きやすかった。また、話題も若者に関するものであるから、授業などで取り上げやすいと思った。(SM)

 

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こちらは、紹介者の「ケータイ電話が普及したこの時代、メールのやりとりにより救える命がたくさんある」という文に惹かれたので取り上げた。携帯電話やメールというと、今はゲームや教育によろしくないサイトなどが氾濫しており、保護者サイドから見ればあまりよろしくないものであることが多い。実際わたしもこのスピーチを見るまでそう思ったし、自分にはあまりメールで命を救われた経験もないのでわからないだろうと思っていた。
 
しかし、この話者達のNPOグループ、Do somethingのメンバーは、メールを介して学校のエコ化、ホームレス問題の解決に精を出しているというのである。この時点であまり日本においては現実的でない話のような気もするのだが、スピーチを聞いていくにつれ更に驚いたことがあった。犯罪や、親からの虐待、リストカット等の相談をメールでしてくる青少年が出てきたということだ。そこで初めてこの話題、紹介者の意図がつかめる。メールで救える命だ。現代の子供たちには携帯を情報ツールとして使っている意識がほぼないであろう。しかし、無意識に使っている携帯だからこそ、プライベートを守ることができる上に気兼ねなく、臆することなく情報を発信、それこそ命のSOSを出す情報を発信することが可能なのではないか。私はこの話者のスピーチ聞いて、この話題であれば子供たちが関心を持つのではないか、と感じた。(IR)

 

 

「学校教育は創造性を殺してしまっている」ケン・ロビンソン

コメント:

僕はこの動画を見てなるほどなと思いました。確かにいまの学校教育は学歴を求めるだけでで、勉強勉強の世界だと思いました。学校にはいろいろな子供が集まってくると思います。絵が得意な人がいたり、音楽が得意な人もいると思います。学校とは本当に難しいなと思いました。将来いろんないい職業につくためにはいい大学にはいらなくちゃいけない。そうしたら教師は勉強をさせるしかないと思います。
 
子供たちの創造性や才能を生かすためにどう教育したらいいかこれからも勉強していきたいです。(NY)

 

 

Becci Manson: (Re)touching lives through photos

 

コメント:

 

二つ目はKNさんが紹介してくれた日本に関するお話を選びました。
 
聞きとり易さはあまりないけれど、日本で起こった出来事に焦点を当てているので日本の風景や時々知っている日本語がでてきたりして生徒は共感しやすいだろうし、Facebookを使用する生徒は、国内SNSやプロフ等とは違う国際的、現代的な使い方に驚くと思います。(私も驚きました。)
 
スピーチの中で話者は、この行為によって多くの写真加工技師は持っている才能の活用の場を広げ、今までより大きなつながりを得られるようになったと言っています。写真を修復してもらえた人々は思い出を取り戻し、修復した人々もそれによって得るものがあって、とても有意義な活動だと思いました。かつては鎖国していた日本に、今では世界中の人が手を差し伸べてくれていることに感動しました。そして多くの国の人々を動かした3月11日の衝撃の大きさを改めて感じました。彼らへの感謝と同時に、日本にいる自分でやれることをもっと行おうと思いました。(SR)

 

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「震災ボランティア」という言葉を耳にすると,私には最初に瓦礫処理の手伝いが連想される。この話で主に取り上げられているボランティアは,震災により破損した写真の修復というものであった。自らがもっている専門的知識を活かして,ボランティアをするという方法もあるということに気付かされた。
 
インターネットを用いて世界中に,修復の手伝いの呼びかけをしたら5日間で12カ国,80人の人から反応があったという話から,日本のことを気にかけてくれる外国人が存在することが分かった。また,国を超えての助け(合い)は素敵なことであり,且つ必要なことでもあると私は考える。なぜならば,人類は地球という大きな1つの住み処のもとで共存しているからである。(OM)

 

 

Our buggy moral code by Dan Ariely

 

コメント:
紹介分の「不合理な行動」に興味がわいたので見てみました。話者の病院での体験は想像するだけで痛々しいが、看護師にとっては、それは自分の直感が正しいと思ってやったことであって、話者の直感と同じでなかっただけではないかと思いました。大学での実験は、とても面白くて、まわりに仲間、同類がいると不正を行ってしまうのは、日本でも同じではないかと思いました。やはり、大学となると講義室は広く、試験での不正防止は難しいです。そこで、やはり不正を行おうとしている学生は、見つかる可能性と罰則、単位などを話者のいう天秤にかけて考えるのだと思います。不正行為だとわかって行うこと以外でも、自分の直感で行った行動が間違っていたという事はよくあると思います。自分も、アルバイト先で経験したことがあります。個人個人考えている事は違うわけで、話者のような病院での出来事も仕方がないかもしれないが、今一度自分に跳ね返して、じっくり吟味してみる事も必要なのではないかと思いました。言葉を発する時も、相手の事を考えてから発しないと、傷つける事もあります。このことは、学生にとどまらず、小学、中学生に特に伝えなといけないのではないかと感じました。(KK)

 

 

マルコ・テンペスト 「空前絶後のサイバー・カードマジック」

 

コメント:

 

自分が紹介した動画もマルコ・テンペストのものだったので、別の動画ではどのようなマジックを披露しているのか気になり、この動画を見ることにしました。自分が見たものでもそうでしたが、科学技術を駆使した新しいパフォーマンスで、目を奪われるばかりでした。そしてただマジックを披露するのではなく、マジックを道具として彼のトークの内容を表現しているので、話している英文も頭に入ってきやすかったように思いました。生徒に紹介するにあたって、実に興味をもってもらいやすい動画だと改めて思いました。紹介文にあるように、様々な時制表現が出てくるのでその分野の学習という面においても、生徒にとってよい教材となるのではないでしょうか。
 
自分は全く気にしていませんでしたが、紹介文によるとこのマルコ・テンペスト氏が話す英語には若干の訛りがあるらしく、紹介者の視点には感心しました。今後ネイティブの話す英語を聞くときは、自分も訛りという視点を頭に入れておきたいと思いました。他人の視点はやはりいい刺激になります。他の人の感想文も読んでみたいです。(SK)

 

I listen to color/ Neil Harbisson

 

コメント:

 

私はこのタイトルにとても惹かれました。スピーチを聞いてみると面白く、興味深くて聞き入ってしましました。
 
ナイルさんは生まれつき色覚異常という障害を持っているため、カラーセンサーがついている電子アイを使い、そこから発せられる音を聴いて色の識別をしています。色を知らなかったナイルさんは、色の名前を覚えることから始まり、今では考えなくても色が識別できるようになったそうです。ナイルさんは色を音で聴いているわけですから、私たちとは違い、食べ物や着る服でも、自分の好きな音のものを食べたり着たりすることができます。この感覚を私は味わったことがないのでとても新鮮に感じました。一番驚いたのは、美術館でのことです。ピカソの絵を音で聴くことができるということを聞いて、私も聞いてみたいと、羨ましいくらいでした。私がこのように思うほど、ナイルさんは障害を持っていても自分の人生を楽しんでいるということが素晴らしいと思いました。(MA)

 

 

ベンジャミン・ザンダーの「音楽と情熱」

 

コメント:

 

この動画は、AK君の説明を聞いて「音楽」で「人生」を語るという壮大さに興味を持ったのでぜひ視聴したいと思っていた。彼は大事な事はここぞとばかりに繰り返して言ってくれるので、スピードが若干速いように思ったが理解はしやすかった。音楽の知識があるので前半も楽しめたが、彼の言うとおり、話し手のジョークが面白く聞き入ってしまった。また、彼の堂々とした話し方からは話し手として、自分が伝えたいことをしっかり理解してもらおうとする意欲が伝わっており、ぜひ真似したいと思った。自分の言いたい事が話せるのは、とても楽しいし、素敵なことなのだと感じさせてくれた。彼が取り上げた(3)はやはりまとめ(結論)として素晴らしかった。彼がここを取り上げた理由がよく分かる。大好きな音楽から人生を学べる私にとって素敵なスピーチだった。(YY)

 

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紹介文に「この動画はクラシックは万人のものであると語っている。」とあり、クラッシクは難しいものだと感じていた私は興味がわき動画を見てみました。話の中でのシからミへのくだりにはおどろかされました。話はクラッシックからリーダーの話へとつながりクラシックがわかる感動とリーダー論お聞けるという二度楽しめる動画でした。人生の成功とは周りにたくさんの輝いた瞳があることという言葉はわすれられません。(NJ)

 

 

アニー・マーフィー・ポール:私たちが生まれてくる前に学ぶこと

 

コメント:

 

この動画で、私が印象に残った言葉が二つあります。一つ目は、Fetuses are also being taught about the particular culture that they’ll be joining through one of culture’s most powerful expressions, which is food. (そして、胎児は、自分が生まれてくる環境の文化を、その文化を特別象徴する食文化を通して教わっている)という言葉です。 

 

つまり、胎児は、自分の人生がどうなるのかという事を食文化を通して感じとっているという事なのです。人間の本能的な部分が強く感じられました。

 

二つ目は、Learning is one of life’s most essential activities, and it begins much earlier than we ever imagined.(学習は人生の中で最も重要な行動であり、実は私たちが想像していた以上に、早い段階から始まるものだったのです。)という言葉です。

 

以上の言葉からは、胎児の時の環境がどれほど大切なものかという事を考えさせられました。また、母親の役割の大切さも伺えると思います。これほど胎児が敏感に周りの環境を知ろうとしているなかで、母親は常に、胎児からの信号を掴んで、胎児に対して適切な情報を与えていかなければいけないと強く感じました。(TT)