こちらの論稿にも書いている通り、英語授業の学びは、
- A. うまくやりたかったけどできなかったこと[伸びしろ, NEED]
- B. 他者から学んだこと [まねび, SHARE]
- C. 自分ができたこと [手応え, DID-IT]
をどれだけ豊かにできるかに尽きると主張している私なので(4つ目に、その過程で出てくるはずの
- D. もっと知りたくなったこと [探究, EXPLORE]
があるが)、前記事でまとめた「中級英語B」では毎回、A〜Cに対応させた振り返りを授業終わりに入力してもらっていた。
Aに対応する具体的な質問は「授業内の活動で言いたかったけど言えなかったこと、聞き取れなかったこと」であるが、特に「言いたかったけど言えなかったこと」が回を追うごとに予想以上に活発に寄せられ、次の回の授業冒頭で時間を取って、みんなで考えてもらいながら解決していった。
ということで、この授業で学生たちが英語で言いたくなったことのまとめ(抜粋)。端的に語句・表現を提示することももちろんあったが、「正解」を与える感じにはしたくなかったので、大半は私自身もその場で「自分だったらどういう風に表現するか」ということを考えて、履修者の声を拾いながら展開した。授業の内容や形式ごとにこういう(私家版)「言いたいことコーパス」を作ると良いのではないかと思っている。