Pocket

Reflection paperとか感想レポートとか、呼び名は色々あるかと思いますが、毎回の授業で学生に書いてもらうアレのフォーマットの件。「学生」とあるように、週に1コマの大学の授業を前提とした話です。

以前「感想の聞き方返し方考」という記事を書いたことがある。なんのために毎回の授業でコメントを書いてもらうのかということはそこで説明し、今も変わりないのでここでは割愛する。

あれから所属も変わり、担当科目の大半が英語教育系の専門科目となった。ここ3年間は、基本的には大学が用意しているB6のコメントペーパーを利用して感想を記入してもらい、その全てまたは一部をこちらで打ち込んで(名前は明示せずに)次回の配布資料に掲載し全体で共有という形を取ってきた。上掲の記事の分類で言えば、単発型・集約式。

毎回の資料はA4四枚(A3表裏一枚)が基本で、多くて八枚(A3表裏二枚)以内に収めることを心がけているが、模擬授業に対するコメントなどが盛り上がってくると12ページ(A3表裏三枚)ぐらいになる。

教養の英語科目も考え方は同様だが、ほぼ毎回A4一枚のquizを配布・回収するので、感想はあればそちらに書いてもらっている。テキストを使っていることもあり、資料はせいぜいA4二枚(A4表裏一枚)が基本。去年このWebサイトを整備したので、昨年度は鍵をかけたページを用意し、感想等はそこに集約して共有した。専門科目についても、学内のLMSやFacebookを通じて、リフレクションのし方させ方は以前よりもずっと立体的になった。

教養の英語科目については、上掲の記事では蓄積型・個別式に変えたとあるが、持ちコマ数・クラスサイズ的にキツくて半期で止めてしまった。今はquiz(相互採点→回収→チェック・スキャン→次の回に返却)が先にあって、個々へのフィードバックも授業中のパフォーマンスに対して返しているので、感想を記述してもらうことにそれほど重きは置いていない(時間を書けずに英語で書いてもらえるならどんどん書いてほしいけども!)。今、専門科目の全てを集約式でやれているのは、授業回を重ねるにつれその効果が記述にも授業中の雰囲気にも表れることと、専門科目が20人から30人前後のクラスサイズで済んでいることがあるからだ。

自分で印刷する手間はないので大学が用意しているB6のコメントペーパー(FD委員会?が3タイプ用意)は便利なのだが、授業評価の(材料とする)ために作られたようなフォーマットなので、やや使いにくさも感じていた。慣れている2年生以上だと特に指示をしなくても配れば感想を書き出してくれたりするが、1年生は何を書いたらいいのか分からないということもあった。もう少し特定的に、その会の授業で学んだこと・考えたこと、あるいは分からなかったことを書いてほしい。

それ以上に問題だと感じていたのは、単発型のため、書きっぱなしになってしまう学生の存在だ。感想・意見は配布資料に掲載されているが、他の感想の中に埋もれてしまうのか、回を重ねても深まっていかない。配布資料中にコメントをつけたりいくつか授業中に取り上げたりするものの、単発型・集約式である以上、私からのフィードバックは常に全体に対してで個々に対してではなく、学生がリフレクションを蓄積してくれる保証もないのだ。

前置きが長くなったが、以上のような経緯で、今年度から蓄積型・集約式でやってみることにした。おそらく最も手のかかるやり方だが、今期の授業にはTAがついて準備の負担が少し軽減されるので挑戦してみたい。

汎用性があるかどうかはわからないが、以下のリンクでWordファイルをダウンロードできるようにしておくのでご自由に改編・利用していただいて構わない(ただし当然ながら結果に責任は持ちませんので)。その場合、簡単でも使ってみた感想をいただけると非常に嬉しい。フォントは「ヒラギノ角ゴPro W3」で作っていますので、Office for Mac以外の方はズレたり崩れたりするかもしれない(が、そこは自力で何とかしてください。Google Driveのプレビューの時点では崩れて表示されますが、ダウンロードして開くと見本画像通りになります)。

RP_format_6

RP_format_15

専門科目はフォーマットAで、表裏で印刷すると15回に対して2枚半必要になる。3枚目の裏は総評みたいなページにするか何か別の目的に使うか思案中。コメントがはみ出した時やその他の用途のために裏は常に空けて、ひとつの授業に5枚を充てるという使い方もあるだろう。蓄積感も出したいし、ちょっと良い紙を使うので私は2枚半かな。

私の場合、使用する授業の主な対象は1、2年生。質問項目はもっとspecificでもいいかもしれないし、英語科教育法などは、よく書く学生の平均的な記述量を考えると片面に2回ずつの配置ぐらいが適当だったかもしれないが、とりあえずこれで様子を見る。

一枚で15回をカバーしたいという要望もあると思うので、フォーマットB。以前、蓄積型でやっていた時は実際、こういうレイアウトで作ってやっていた。訊く内容は科目に合わせて変えるかもしれないが、後期の英語科目はこれで行こうかな、というところ。

さてさて、どうなりますか。