メッセージ
![[授業後032] 英語科単元構成論の期末課題 [授業後032] 英語科単元構成論の期末課題](https://www.watariyoichi.net/wp-content/uploads/2025/06/IMG_4515.jpg)
[授業後032] 英語科単元構成論の期末課題
3〜4年次秋学期の「英語科単元構成論」は、以下の選択式の期末課題を初回に提示している。
1. 単元構想・模擬授業コース [評価: S〜B]: 新たな/授業中の活動を発展させた単元を構想し、(協力者を集めて)その中の活動について模擬授業を実施し、この授業で取り上げた内容をもとにコメントする。
2. 再観察・分析コース [評価: A〜C]: 授業で取り上げたいずれかの内容をもとに、自身の模擬授業を含め2人以上の模擬授業を再観察し、分析・コメント3. 文献レポート・コース [評価: A〜C]: 資料で挙げた参考文献を複数読み、授業で取り上げたいずれかの内容について考察しレポートを作成
4. 活動・評価規準改善コース [評価: (A)B〜D]: 自分の、もしくは誰かの活動の改善案と評価規準を提案; 模擬授業実施で最大評価A
今年度はなんと提出者の半分以上がコース1を選び、複数ファイルの動画をアップロードしてきた。
どうやら示し合わせて同じ日に相互に模擬授業・事後協議会を行ったらしい。6人分=6時間やった日もあったようで、「6時間を振り返って」なる動画まで同梱されていた。
感心したのは、講義・演習時より少ない人数ながら、生徒役だけでなく観察者も立てて、講義・演習時と同じように生徒のあらわれと評価基準に照らしたアセスメントを行なってくれていたことだ。講義・演習時と同じように、観察者の見取りの共有を行なった上で事後協議会を持っている。要するに、私がいなくてももう自分たちでやれるということの証明の一つである。文書のレポートに比べて圧倒的に評価に時間がかかるものの、これは大学教員冥利に尽きる。
残りはコース2とコース4を選んでいて、複数に取り組んだ者もいるし、コース1を選ばなかったから悪いというわけではない。ただ、逆に心配なのは、コース3を選んだ者が1人もいなかったことである(私が受講者だったら迷わずコース3を選んだと思うのだが)。
というよりも、結局のところ4つのコースはつながっていて、今回のこの課題はともかくとして、先生になった時に(コース1の延長にある)実践をより実り多いものにしようとすれば、前後にコース3的行為があったほうがよい、というかきっと必要になる(、いや読み出せば触発されるしぜひ読みたいと思ってほしい、参考文献に挙げたやつは(拙論を除き)本当にお薦めなんだよ、ねえ)ということにいつか気づいてくれるといいな…と授業担当者は思うのであった。
watari
0