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先日、渋谷で『みんなの学校』  を観てきました。本当にいい映画でした。がんばって観に行ってよかった。

長期の、ここまで子どもも大人も心の内を見せてくれるドキュメンタリーはそうそうないと思います。編集も見やすく工夫されているなあと感心しました。教育に関係のあるすべての人(近所に学校があったり、家族親戚友人に学校に通う子どもがいる人も含まれるので、要するにほとんど全ての人)が観て感じて考えて損のない映画です。

私は今は担当していませんが、教育原理や教職入門といった授業を持っていれば間違いなく紹介するでしょうし、「インクルーシブ」ということについてみんなと色々考える手がかりにすると思います。全編に渡り、校長先生をはじめとする教職員の「覚悟」がズシンときました。地域の人たちも保護者も、そして子どもたちもそれぞれに腹を据えて学校を作っている。「みんなの」とはこうも重たい言葉であったか。自分はまだまだ覚悟が足りないな。

何度か強く心を揺さぶられるシーンがありましたが、特にビビッときたのは、ある子が校長先生に強い反省の言葉を伝えた後の、彼女の(これでもう何もないかっていうとそうではないだろう。これで万事うまくいくほどそう甘くはない)「でも一瞬一瞬は本物やねんなあ。その一瞬一瞬をどうやって線につなげていくかが大事やねんな」という言葉と表情。私自身も、たとえどんな環境・状況であっても流されず、一瞬一瞬の本物さをきちんと感じ取れる、そしてそれを線・面へと繋げていける人でありたい。手塚治虫『ブッダ』でアジャセ王子に接し続けるブッダと、アジャセ王子の微笑みを見た時のような心持ちでした。

静岡では5月30日より公開とのことです。DVDが出たら研究室に入れます。