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言葉という観点でみた時、『フロスト×ニクソン』のような緊張感で手に汗握るという感じではないけれども、端々に作り手たちの強い想いが感じられた。やはり主演のデヴィッド・オイェロウォの演技が圧巻で、演説する姿だけでなく、迷い葛藤するところも含めてキング牧師を描いているのが良い。

ハシゴして、『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』も観たのだが、こちらは初期のファンに配慮したのか、わりと分かりやすい構成。ディティールが洗練されているのは感じたし全体に上品な作りで見やすかったが、悪い意味で教科書的でマンガ的。007を意識せずに前衛的なことやって欲しい…というのは無理な注文か。悪役のショーン・ハリスも頑張ってはいたけど、このシリーズに関しては、Ⅲのフィリップ・シーモア・ホフマンを超えることはないだろうな。個人的には、キャサリン・ゼタ=ジョーンズを思わせなくもない、レベッカ・ファーガソンの強さとエレガンスが救いという感じ。