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先日の学会発表(個人のほう)は理論研究で,それが必要だと自覚して進めているのでいいのですが(出来映えは措くとして),具体的にはどうなの?という視線をソコココから感じたのも事実です。発表後の会話ではそういう話も実際出ました。

その時に思い出したのが,今年の3月に中部地区英語教育学会静岡地区研究会(静岡県教育会館)で行なった発表です。ということで配布資料を公開します。

問いの種や例文はあちこちの文献から借りたものなので「私が作った」とは言い難いのですが(末尾の参考文献参照),”Triggering and/or Assessing Questions”を見ていただくと,私が意図している文法教育がいくらか具体的になるのではないかと思います。この発表では,これまで作成・使用してきた教材の中からKey Conceptsを見るのに適当な問題を抜粋・列挙したのですが,実際は各文法概念についていくつか問題を出題します。

先日の発表内容との対応で言えば,私は,こうした一連の問題とその解説を「事実としての知識」(や「手続き的記述としての知識」)として提示します。手続き的記述・定義を端的に解説に置く場合もありますが,「定義としての知識」や「システムモデルとしての知識」は,問題の予想・議論・適用作業を通じて学習者が形成するものだという考えです。したがって,個々の問題の時点で学習者の理解にバラツキがあることはいっこうに構わないし,むしろその方が自然でしょう。ただし,定義やシステムモデルを直接提示しないからといって,そのことについて考えておかなくていいわけではもちろんありません。具体的な教育内容構成を論じるためには,教師が,特にシステムモデルとしてその文法概念を十分に吟味しておく必要があります。

諸事情によりスライドのアップは控えましたので,ご所望の方はお手数ですが私宛にメールをいただければと思います。不明な点もコメントいただければ解説します。