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楽屋裏シリーズ。

自分でも言うのもなんだが、かといって自分で言わないと誰も言ってくれないので言うのだが、司会は上手なほうだ(参考)。学生・院生時代に司会をする機会が多ったことの賜物だろうとは思うのだが、その経験によって初めて進行やサバキが上手くなったのか、それとも元からそういう性分だったのかは分からない。

ゼミでは、全員になんらかの役割を割り振る。リジッドなものではないが、全て「お客」としてゼミに参加することがないよう意図してのもの。

メインは報告担当に、記録、司会、茶菓担当。報告担当は1回につき1人か2人。記録担当は、報告者とは別の人が、その回の内容をもとにした「ゼミ通信」を翌週に発行する。前後に授業のある学生が多く片付けメンバーが固定しているのが目下の要改善状況だが、茶菓担当は必要な茶菓の調達、準備、片付け*。人数が多いので、メイン担当以外にも複数人でフォローする。私は「置物」になるのが理想(まだまだその域は遠いが…)。

加えて、4年生を3年生のメンター、チューター(呼び名は何でも構わないが、要するに相談役)に指名する。ゼミに入ったばかりの3年生の報告資料の作り方や印刷機の使い方などについて面倒を見てもらうのだが、どちらかと言えば、「自分のことばかり考えがちな時期だからこそ、他者の報告にも責任感を持って参加してほしい」という4年生向けの役割だったりする。実際、この時期は毎年(これから実習に臨む)3年生に昨年度の教育実習報告書を分析して報告してもらうのだが、それは、3年生に心構えを促すと同時に、4年生に実習体験を思い出して自分の言葉で語れるようにしてほしいからだったりする。

あとは、検討する文献や議題の性質に応じて、読んでくる文献を参加者で半分ずつに分け報告者の「サポーター」を結成したり、報告者以外は文献無しで質問を考えてきてもらったり。イベントごとの幹事等々はヨソと変わらないだろう。一部に負担が偏ることなく、全員がそれぞれに役割を果たして、個々人がより多くを得るというのが理想。

さて残ったのが司会だ。喋り上手な学生が多く、よくやってくれているほうだとは思うが、私の目から見てこの司会がなかなか上手くならない。私が求める「司会」は、単なる挨拶係、時計係ではない。出された意見をうまくつなげたり、まとめたり、参加者から満遍なく意見を引き出したり、テンポ良く進行したり……こう挙げてみると確かに難しそうだ。報告と違い事前に自分の時間の流れで準備することができないから、時間配分を意識しつつ即興で対応することが求められる。ゼミの中での担当回数を重ねるだけで解決する問題でもなさそうだ。司会役と事前に打ち合わせして、その回のゴールを共有しておくのも一計だろうか。

「まあ、一朝一夕に上手くなるもんでもないだろうし」と、これまでは特にコメントはせず各々の司会業を見守ってきたが、ゼミ生が多くなり、司会の役割がますます重要になっているなあと感じた今日のこの頃。試行錯誤は続く。

* 私は、この茶菓担当を他に劣らず重要なものだと考えている。限られた予算で、メンバー全員がそこはかとなく、ちょうど良く満足できるような質と量の茶菓を調達するというタスクはけっこう難しく、そう考えればなかなかやりがいがある。センスも求められ、後々,ある意味で最も重宝されるスキルの一つではないだろうか(今期はお昼直後なので、みんな、お腹はそれほど空いていないだろうが…)。関連して、私が関与しないところで、新ゼミ生に先輩がコースターを贈るという「伝統」が生まれたのは非常に嬉しいことだ。

All the world’s a stage.