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ようやく読む時間が作れて、本当はゆっくり少しずつかみ締めながらよむべき本だと思いつつ、やっぱり一気に読んでしまった。まず思ったのは、学生たちにこの本を読んでもらって岩瀬先生の話を聞く機会、岩瀬先生の授業(づくり)を見る機会を与えたい!ということ。次に思ったのは、先生や先生を目指す学生がどうしたら本書のような振り返りができるようになるかということ。遠山啓風に言えば「観」の自己形成の問題と言えようか。私自身の子ども観や授業観も改めて見つめ直した。

岩瀬先生とはSNSで繋がっているが、実はまだお会いしたことはない。ビックリしたのは、それにもかかわらず、「まったく同じことをやってる!」、「同じ考えだ!」と(僭越ながら)感じる部分が随所にあったことだ。私も板倉聖宣さんの本をあらかた持っていて、学生・院生時代に浸ってきたからだろうか。お会いして飲んだら、最初の一杯で全て分かりあえるか、永久に決着がつかない議論ができそう。かつて、今泉博先生や久保斎先生、金子奨先生の本を最初に読んだ時にもそれなりの衝撃はあって「世の中にはこんなにしっかりした考えと力のある先生がいるんだなあ!」と思ったものだが、この本は何かが違って、肌にピタッとくる感じ。今の私だからそう思うのかもしれない。

自分の専門分野に関して対話篇で納得の行く水準の本が書けたら引退してもいいと思っているが、本書を通じて思ったのは、往復書簡のような形もアリだということ。何度も、その受け止めの言葉こそが「ありがたい」と感じられて、本当に良かった。