[レビュー021] 宿題の効果についてのメタ分析

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レビューというよりメモ。宿題の効果についてのメタ分析を行った文献・論文リスト(と抜粋)。

*がついているものは関連文献。

  • Cooper, H. M. (1989). Homework. New York: Longman.

[Homework can be defined as] tasks assigned to students by school teachers that are ment to be carried out during non-school hours (p. 7).

Cooper (1989)は宿題の効果に関する120近い実証研究のレビューを行った。諸文献をまとめるために量的な統合法が用いられた。宿題が生徒の学力を伸ばすかどうかという一般的問いに答えるべく、このレビューには3タイプの研究が含められた。第一のタイプは、宿題を与えられた生徒の学力と与えられなかった生徒の学力を比べたもので、1962年から86年の間に行われた20の研究中、14は宿題を支持する効果をもたらしたが、6つに宿題の効果は見られなかった。最も興味深いのは、宿題の学力との関係に対する学年段階の影響であった。こうした研究によって、 標準テストや成績で測ると、宿題があるクラスの平均的な高校生は、宿題のないクラスの生徒の69%を上回るということが明らかになった。中学校では、宿題の平均的な効果はこの半分だった。小学校では宿題に学力の伸びとの結びつきはなかった。

二番目のタイプは、宿題を、教室内で教員がいる状況での勉強と比べたものだ。全体として、宿題の肯定的効果を示したのは、宿題をする生徒としない生徒を比べた場合のおよそ半分だった。最も重要なのは、ここでも強い学年段階の影響が現れたことである。小学校で宿題と教室内での勉強を比べると、教室内の勉強が優れていることが明らかになった。

最後にCooperは、50の研究において、生徒が宿題に費やす時間量と学力とが相関していたことを見出した。この相関の多くは、州レベルの調査や、あるいは全国レベルのアセスメントによりもたらされるものだった。全体として、43の研究は、より多くの宿題に取り組んだ生徒は成績も良かったということを示しているが、7つの研究だけが否定的結果を示していた。ここでも、学年段階との強い交互作用が見られた。小学校の生徒については、宿題の量と学力との平均的相関はr = 0に近く、中学校の生徒でr = .07、高校学校でr = .25であった(pp. 4−5)。

 

The literature search uncovered 32 studies that described the correlations between the time that a student spent on homework, as reported by either the student or a parent, and a measure of academic achievement. (snip) The 32 studies reported 69 separate correlations based on 35 separate samples of students. (snip) The 32 studies appeared between the years 1987 and 2004. The sample sizes ranged from 55 to approximately 58,000 with a median size of 1,584. (snip) Of the 69 correlations, 50 were in a positive direction and 19 in a negative direc- tion. The mean unweighted correlation across the 35 samples (averaging multiple correlations within each sample) was r = .14, the median was r = .17, and the cor- relations ranged from −.25 to .65. The weighted average correlation was r=.24 using a fixed-error model with a 95%
confidence interval (95% CI) from .24 to .25. The weighted average correlation was r = .16 using a random-error model with a 95% confidence interval from .13 to .19. Clearly, then, the hypothesis that the relationship between homework and achievement is r = 0 can be rejected under either error model. (pp. 29, 37)

This paper synthesizes empirical studies of homework and of various homework strategies on the aca demic achievement and attitude of elementary and secondary students. A computer search yielded 15 published and un published studies with explicit statistical results. Fifty-four characteristics of treatments, contexts, conditions, validity, and outcomes were coded for each study. About 85% of the effect sizes favored the homework groups. The mean effect size is .36 (probability less than .0001). Homework that was graded or contained teachers’ comments produced stronger effects (p. 97).

要するに大半の結果はCooper頼みだということ。

1 Comment

  1. 最近このCooperの記事を見ましたが、宿題そのもののコンテンツや、教室内の先生と生徒の関に起きる心的作用については考慮されておらず(多分)、なんて大雑把なんだと思ってしまいました。

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