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[本144] 市川『これからの学力と学習支援』

[本144] 市川『これからの学力と学習支援』

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放送大学の授業に基づくもの。教職課程の教育心理系科目で触れている内容だとは思うが、著者自身が議論の当事者ということもあり、学習指導要領等の変化と関連づけながら主要概念がコンパクトに解説されているので、学生は手に取って損はしない。教育心理系科目の授業が難解に過ぎるか薄っぺらで教職に何の関係があるのか不明だったという者は特に一読しておくとよいだろう。著者自身のが多過ぎるとは言え、各章の参考文献の案内も親切。

教員研修の「三面騒議法」(模造紙と付箋のワークショップ)は、全部が全部ダメとはもちろん思わないが、もうそろそろいいんじゃない?と思ったりするところもあるので、現状の課題についても深掘りしてくれるといいとは思ったけど、学生には広く薦められる。

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