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自律性と関係性はしばしば対立する概念としてとらえられるが,自律性は独立(independence)を意味するわけではなく,自律的相互依存(autonomous interdependence)が可能であるとされる。そこでは自らの意志ですすんで相手に依存し,相手に尽くすような関係も考えられ,逆に相手から独立するために,関係性を切り捨てるような場合は,結果としてそのことに統制(影響)されることになり,非自律的にもなりうるとされる(Deci & Ryan 1991)」(長沼 2004: 45)。

「尽くす」必要はないし,「依存」という言葉のイメージが誤解を招きそうな気もするのだが,独立・自立がうまくいっていないというよりは,うまく依存できない,できていないことの方が問題だと感じるケースがよくある。授業中の関係性レベルでも,痛ましい事件の背後でも。本当に自律できていれば,上手に頼り頼られるはずなのだ。研究ではその「うまさ」(のうまさ具合)についてきちんと記述していかなければならないのだが。。。

かくいう私もうまく頼れないタイプ。とりあえず敬老の日が近いということで,最も自然体で頼れる祖父母に感謝。

  • Deci, E. L. and Ryan, R. M. (1991). A motivational approach to self: Integration in personality. In R. Dienstbier (Ed.), Nebraska symposium on motivation: Perspectives on motivation 38 (pp. 237-288). Lincoln, NE: University of Nebraska Press.

先日『悪人』を観に行って,今日はDVDで山田洋次監督『おとうと』を観た。秋はまだなれど,家族って・・・っと物思いに耽る。老けたのかな?石田ゆり子が崇高にも見え,恐ろしくも見えた。