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2013年をふり返っておきます。色々ありすぎました。長文ご容赦ください。

研究では,4本の論文を発表しました。2本は文法教育の内容構成論と研究方法論について,残り2本は静岡大学での実践に基づいてpedagogical content knowledgeの形成過程の観点から教師教育の内容・方法についてそれぞれ考察したものです。加えて,大修館書店の『英語教育』誌5月号の特集に「技能統合型のオリジナル教材を作る」という記事を寄稿しました。これは,科研費もいただいて三浦孝先生らと取り組んできたプロジェクトの成果の一部を私なりにまとめたもので,良い機会をいただきました。

他に個人では,来年発刊されるもので論文とプロジェクトの報告を投稿し,共著の本に一つ短い文章を寄稿しました。論文は,静岡大学での実践に基づいて,英語教育研究法の指導目的・内容・方法について考察しました。今年は国際誌の投稿を目指していたのですが,来年オーストラリアで開催される学会で発表する予定で,そこまでにもっと内容を深めてしっかりまとめたいと考えるようになり,これは見送りました。一方,進めている出版の企画は,打ち合わせを重ねて徐々に形が見えてきました。これを次の段階に進めるのが来年の課題です。

学会・研究会発表は7本。7本中3本は協同発表で,中部地区英語教育学会の課題別研究プロジェクトの充実っぷりは去年と同様ですが,浦野研先生とreplicationについて共同発表できたのは準備の過程も含めて非常に良い経験となりました。個人として最も大きかったのは,BAALという国際学会で発表できたことです。ポスター発表だったので多くの人と直接やり取りすることができましたし,まずまずの反応をもらえました。エディンバラの街も人も大好きになりましたし,この学会の雰囲気も,海外で開催される学会初参加の私にとっては温かく有り難いものでした。さらに大きな,2年に一度の国際学会AILA World Congress 2014にもアクセプトされたので,来年はオーストラリア・ブリスベンに殴り込む予定です(予算の問題はあるけれど)。

あとは講演・ワークショップ講師等が8本,シンポジウム開催1件という具合でした。一つひとつ書いているとキリがありませんが,思えば今年は「大津由紀雄教授中締め(最終)講義:言語教育編」の指定討論者という大役から始まりました。これは,私にとってとてつもないプレッシャーであると同時に,本当に光栄で気合いの入る舞台でした。十分に務められたかは分かりませんが,学生時代の一読者が,著者に感謝を込めてもの申す場所としてこれ以上の場所はありませんでした。多謝。

今年は関西を訪れる機会が多かったのですが,KELESのワークショップ会場で会場一杯の参加者で歓迎していただいたことも忘れられません。次はもう少しねらい通り笑いを取りたいという反省もあるのですが,大きな自信となりました。それとは対照的に免許更新講習で,普段参加している学会や研究会,プロジェクトでご一緒している先生方と考え方や私との関わり方が異なる受講者と向き合うこととなったのも印象的でした。

もう一つ,今年大きかったのは,4月以降のARCLEとの高校入試分析研究です。分析枠組みの検討からスタートし,何度も新宿を訪れました。中央線に乗った経験も乏しく,新宿駅なんて出来れば降りたくないと思っていた私が,Benesseの新宿オフィスに向かって迷いなくスタスタ歩き,なんだったら京王で買い物までして帰れるようになったのが,今年最も成長したところかもしれません。東京はこわいままですが。

私のせいで,分析に協力していただいた中学校の先生方やARCLEの研究員の方には迷惑をかけっぱなしでしたが,なんとか12月のシンポジウムで成果を発表することができました。コーディネーターの根岸先生をはじめとしてARCLE研究理事・研究員の先生方と一緒にお仕事をすることができたのも得難い経験となりました。これまで経験してきたのとは,色んな点で違った世界を見せてもらった感じです。

呼んでいただいた皆さん,協力していただいた皆さん,ご参加いただいた皆さん,ありがとうございました。また呼んでください。そして学会・研究会で,今の私の身体の細胞の1〜2割を構成しているであろう,おいしい料理とおいしいお酒をごちそうしてくれた諸センパイに感謝。しかし,今年最も恩恵を受けたのは,ゼミのたびにアチコチのお土産があたったゼミ生かもしれません。飛行機は22回,新幹線は100回ぐらい乗りました。

授業についてはまた年度末に譲るとして(といって書く機会を逸しそうですが),ゼミには特に手応えと充実がありました(そして課題も…)。2月には三浦孝先生のゼミと合同で中伊豆へのゼミ旅行を実施し,9月には長野を訪れ,信州大学・酒井英樹先生のゼミとの合同ゼミ合宿を開催しました。合同のゼミ合宿は,大学教員になったらやってみたいと思っていたことの一つで,念願がかなって本当に嬉しかったです。台風に当たって大変でしたが,それもそれ,酒井ゼミの学生の心からのおもてなしのおかげでゼミ生も思いのほか楽しんでくれ,やってよかったなあと思います。関係者全員に改めてお礼を言いたい(酒井先生と浦野先生には,私のわがままに付き合っていただいて,本当に頭があがりません)。

文献の検討やゼミ通信の発行,教採対策等もガッチリやって,幸い4年生は全員,希望の進路に内定を得ることができました。3年生が加入し,人数が多いとゼミ活動の幅も広がることを実感した一年でした。4年生の卒論をしっかり仕上げたいと思います。

今年は,大学院の担当も加わり,附属の2つの中学校の共同研究者となり,さらに学内業務に関して学部長補佐という役を担うことになって,だいぶ忙しかったです。そのせいで,学生とゆっくり話す時間を去年ほど作れなかったのが残念でした。映画も全然観れなくて,来年は週に1本ペースを復活させるぞ!と勝手に心の中で誓っているところです。決意表明として先日,サールナートホール静岡シネ・ギャラリーの会員になったところです。

生活面では,3月に結婚をし,1月と11月にお互いの祖母が他界し,悲喜交々。ライフイベントがどかどかっとやってきて一気に5歳くらい老けた気がしないでもありません。ブッダの生老病死やら「それでも,生きていく」やらがたびたび頭の中を駆け巡り,もの思いに耽ることも多い一年でした。

それでは,また来年もよろしくお願い申し上げます。