レビュー
[本095] 佐藤『非正規教員の研究』

[本095] 佐藤『非正規教員の研究』

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教育関係者でも細かい事情を知らない人は少なくないので読むべきだが、本書の内容をどう一般の人に伝えて本当にのっぴきならない社会問題だと認識してもらうかが課題だ。

名古屋市の非正規率が低くて(約6%)見直したが、三重県の非正規率がその3倍もあって残念。校種や教科の分布は分からず、地域的な事情もあるにせよ。

大学の非常勤講師と同様、個人のキャリア選択としてそういう働き方はあって良いと勿論思うが、義務教育費国庫負担が1/3に引き下げられて以降(加えて総額裁量制が導入されて以降)、そういう個別事例では片付けられない惨状に各自治体がなっている。入口管理だけで解決できるとは思わないにせよ、数が足りている状況で扱いが悪いという話ではなくそもそも法定必要数すら足りてないのだから、質の向上以前に制度の維持に破綻をきたしていると捉えるべきだ。

少なくとも人件費の国庫負担は1/2以上にした方がよいというのが本書の主張。

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