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クールダウンの読書のつもりが一気に読了。

いまお仕事でご一緒している学校や指導主事の先生がたに買って配って共有したいぐらいだし、特に第1章は、来年度以降のゼミで教育実習に行く前の学生とぜひ読もう。

この分野に馴染んだ人たちにとってすごく新しいことが書いてあるというわけではないが、今まで読んだ鹿毛先生の論考がわかりやすく圧縮されていたり、自分なりに「授業コンサルテーション」しているつもりでも、第2章の藤本さんの指摘はいくつも耳が痛かったり。第3章の大島さんの縦断的研究に基づく考察も非常に参考になる。第2部以降との相性がどうだろうと思うようなところもあるにはあるが良い本だ。

だがしかし、だがしかしである。勉強になる一方で、「当事者が主体となる」はるか以前の状態、子どもの姿で授業を語ることも授業者の願いを尊重することもほとんど全く実らない状態の場合はどうしたらいいの、藤本さん!というのも正直な感想。そういう状態でも助言者・共同研究者として私が呼ばれていることに何がしかの意味があるとすれば、そのとっかかりをどこかに見出さなければならない。自分なりにいつも生徒のあらわれでメッセージを伝えているつもりだが、大島さんの報告する藤本さんのように光り輝くにはあと何年かかるのやら。

本書の事例は小学校だが、私が主にかかわる中高(の英語)という学校種や教科の特性もある気がするし、その辺の議論をもっと深めたいところ。