レビュー
[本055] 川添『ふだん使いの言語学』

[本055] 川添『ふだん使いの言語学』

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仕事の箸休め的に楽しく読ませてくれた

は、学生に薦めたい良書。

あとの章で取り上げられる例や議論の概念的な準備が前の章でスムーズに行われていて、よく考えて構成されているなあと感心する。例が豊富で、それを通じて語られる日本語の、あるいはことばの諸側面は狭くも浅くもない。

テンの打ち方の話はないが、『日本語の作文技術』の代わりを十分以上に務めてくれるだろう。前任校のゼミ生には全員(ゼミ費のデポジット的に買ってもらう形で)『論文の教室』を贈ってきたが、レポートや論文だけでなく、日常的な言語使用についても内省が深められるような、読みやすくて、でも中身の薄いハウツー本ではないような文献があると良いなとずっと思っていた。本書がまさにそれだ。

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