レビュー
[本127] ベアード『最先端の教育 世界を変える学び手』

[本127] ベアード『最先端の教育 世界を変える学び手』

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箸休めの読書。私個人にとって目新しい話があったわけではないが、ハーシュ=パセックやクリストドゥールーから、ウォルター・ミシェル(「マシュマロ・テスト」)、アンジェラ・リー・ダックワース(「グリット」)、そしてPISA調査のシュライヒャーまで、教育や学習心理学の分野で話題になってきた人物の直接インタビューや、その実践で有名となった学校が総花的に登場するので、周辺情報も含めて教育の世界的な話題を概観するにはちょうどいい一冊。本書からそうした人たちの著作を手に取ってもいいかもしれない。

かつて、

  • アマンダ・リプリー(北和丈(訳))(2014).『世界教育戦争: 優秀な子供をいかに生み出すか』中央公論新社. https://amzn.to/41czozg

という本が(原著も2014年で)あったが、こちらは原著が2018年。たった4年の違いだが、日本の今に影響を与える、教育をめぐる国際的動向は本書のほうがつかみやすい。

こういう本を何冊も読む必要はないと思うが、個別のTED Talkなどを観て終わりにするよりは、本書のような書籍一冊で全体像を得ておくのは有益だろう。訳も読みやすい。

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