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今日は、
の刊行記念ウェビナーに参加。

渡辺さんがこの場でのやり取りを大事にして、互いを刺激しようとする一方、まだ読んでいない人が読む際の、あるいは一度読んだ人が再読する際の読みどころが著者から提示されると良いなと思って聞いていると、岩瀬さんがそういう感じで話を振っていて、さすがだなと思うなど。

それにしても本書の素晴らしさには、2000年代の学校教育・授業研究に関する本を並べても類のない、画期をなす一冊という評価を与えて然るべきだろう(私にそんな資格はないにせよ)。先進的な事例や成功物語がヒロイックに提示されるのではなく、読んでいてワクワクと多幸感に包まれる。

白眉は公開研を変えてしまった第3章だと思うが、多様なアクターの関与が読者にも見える巧みな構成が、全体を通じて読んでいて飽きさせない。美濃山小の授業・研修に、つまり学校づくりにわがこととして関わっている人たちの、わがこととして関わり、それをわがものにしていく過程をここまで多面的にイキイキと見せてくれた本を知らない。それでいて、この手の本を手に取る教育関係者がまずは欲しがるであろう具体的な実践例やアイデアの紹介も欠かしていない。本当に巧みだ。

学生の頃にこの本に出会ったとして、この読中・読後感を味わえたかどうかはわからない。でも今の私は、読み進めるにつれて、自分が関わる校内研・公開研についてまだまだこの域に達していないことを悔しく思った。第2章2節は学生にも紹介しておきたいな、いやむしろ第1章5節かな、とあれこれ考えを巡らせた。本書を送って、感じたワクワクや今後の研修のあり方について意見を交換したい先生の顔が何人も浮かんだ。私の中にいる「渡辺さん」の存在が少し大きくなったので、対峙する自分をもっと磨かねばと思った。

私と全く異なる感想にたどり着くとしても、こういう本が学生の手に取りやすい場所にあれば、教員がいかにクリエイティブな仕事になり得るか、その可能性が伝わり、読み手がそれまで持っていた枠がグイグイ押し拡げられることは間違いない。