レビュー
[本075] ちくまQブックス

[本075] ちくまQブックス

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入門書・10代向け書籍フリークとしての読書。本当に良くわかっている人じゃないと良い入門書や10代向け書籍は書けないから。

鎌田さんの著作は昔から読んでいて、一貫しているし、もちろん良いことも書いてあるのだが、大学を受験する層、京大や東大に憧れる層に向けている感じで、こういう話を本当に届けたいと私が思う層とは違うような気もする。最初から半数以上を切り捨てているというか。

植物の話は純粋に面白いが、無理に喩えすぎのところもある。でも面白い。静大にいるうちにお話聞きに行けばよかった。

いちばん多くの中高生が「そうそう、こういう話を読みたかった」と思うのは伊藤さんの『きみの体は何者か』だろう。文章も含めて。

このシリーズは、学級文庫にあってもいいんだけど、尊敬している少し年上の人に何気なく贈られると嬉しい感じだろうか。何気なく贈るのは簡単なことじゃないけど。

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