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[雑感107][授業] 2022年度の英語科教育学ゼミ

[雑感107][授業] 2022年度の英語科教育学ゼミ

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2022年度のゼミについて。

中京大学国際学部は、3年次のゼミが春秋学期ともに単位化されており、4年次も卒論が必修で、3、4年が一緒にゼミに参加する作りとなっています(半期の留学プログラムが用意されていることもあって卒業要件が140単位なので、ゼミが単位化されていても履修する専門科目の量は少なくないどころか、しっかりたっぷりあります)。

英語学・英語教育専修に所属する私のゼミは、「英語科教育学」と題されてはいますが、中高の英語教員を目指す人に限らず、ことばを学ぶこと、ことばを教えること、ことばで人と関わることに興味がある人を対象としています。言語教育の理論的文献や実験・調査・実践論文の検討、あるいは実際の授業観察・実践を通じて、何かを教える・学ぶということや、授業づくり、学校教育の一環としての言語教育について批判的・複眼的に考えられるようになることが目標です。

来年度以降は4年次の卒論検討も入るので時間の使い方は異なってきますが、今年度春学期のゼミでは、2コマを前後半に分け、前半は

のPart 3: Language and the four skills (pp. 297–545)を検討し、後半は、

を検討します。現状の英語(科)教育の課題を明らかにし、実際に教える立場・教わる立場になってみることを通じて、各自の言語観・言語教育観を深めるのが全体を通じて目指すところで、Richards (2015)はその概念的・実践的手立てを得る文献、佐藤・佐伯 (2017)は現状の問い直しと言語(教育)観の揺さぶりを期待する文献です。

Richards (2015)は1章に2週をかけて、前半は理論的整理中心に、後半は教え方や評価の仕方中心に検討します。佐藤・佐伯 (2017)は隔週で章ごとに検討し、佐藤・佐伯 (2017)の検討を行わない週は、そこまでのゼミを踏まえた総合実践ないしはディスカッションをゼミ生が組織します。要するに自由企画のコーナーです。

秋学期は、4年次の卒業論文作成に向け、各自の問題意識に即して、先行研究のレビューから考察の記述までの一連のプロセスを体験し、研究デザイン、データ収集・分析の手法を実践的に学習します。

が参考文献ですが、検討の中心は各自が選んだ原著論文になります。静岡大学時代に指導した卒論・修論のテーマはこちらを参照してください。合同ゼミ合宿も静岡大学・亘理ゼミを引き継いで実施予定です。

前任の静岡大学時代からの私のスタイルですが、毎回ゼミ通信を発行し、ディスカッションの司会なども含め、全般に学生が運営主体となることが求められるゼミです。さまざまな担当や事前準備、運営の機会を通じて表現・実行・調整・交渉の力を身につけることを意図したデザインですが、端的に言えば「やることは多いが、鍛えられるゼミ」ということになるでしょう。

冒頭にも書いた通り、教職課程ないしは2年次秋学期の「英語科教育法Ⅱ」の履修は、ゼミ参加の要件ではありません。ただし、当然ながらゼミ生には教職課程履修者が多く、英語教員を想定するものを取り上げることが多いのは事実です。教職課程履修者は、3年次に「英語科教育法Ⅰ」、「英語科単元構成論」を併せて受講することを推奨します。教職課程履修者以外の学生も、上記3科目を履修することで、ゼミで扱う内容についての周辺的理解を深めることができます(教職科目でもありますが、上記は全て選択の専門科目として履修することが可能です)。

中京大学国際学部に異動して、1期生と新たなゼミを切り開いていくのを私自身楽しみにしています。国際学部のゼミは全て同一時間に開講されているため複数参加が叶わないのが残念ですが、ゼミ同士のコラボはやりたいと思っていますし、ゼミ外、もしくは外部からの参加も歓迎します。参加・見学希望があればお問い合わせください。

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