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[雑感125] 英語のコモディティ化の象徴

[雑感125] 英語のコモディティ化の象徴

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地下鉄の駅で、横の少年たちが「英検3級もう受かったのスゴくね?!」、「あいつも受かったんだって」と盛り上がっているが、受かったか受からないかはどちらでもいいから、それ相応に英語使用をエンジョイして欲しいなと思う。3級に合格したと言うのなら、英語を色々使えるんじゃないかと思うし、そこでのコミュニケーションについて具体的に盛り上がってもいいと思うんだけど、その話題は全くどこかに行って、スマホのゲームに日本語で興じてらっしゃった。

「そんなの誰か知りもしない人に認めてもらうことじゃねーよ、自分の実力くらい自分でわからあ」という強い少年少女がいたら、ゼミにスカウトするのだが、英語のコモディティ化がこうも小学生にまで染み渡った世の中では、「英語(の学習)は好きですか」の意味も教育者の側が期待するそれとはだいぶ違ってしまっているのではなかろうかなどと考える(多くの教育者の英語観もそういうものになっているのかもしれないが)。

「受かったか受からなかったかじゃなく、果たせたか果たせなかったか、納得したかまだ納得してないかなんじゃないかな、ことばなんだから」とは言わずに少年たちとはお別れした。いつかどこかの教室で会おう。

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