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[本135] 氏岡『先生が足りない』

[本135] 氏岡『先生が足りない』

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いま子どもを学校に通わせている人はもちろん、日本に暮らす人はみなこの本を読みましょう。自分や家族がいま学校に関係を持っていなくても、学校に通っている子がいるとか、これから通うという人が周囲に一人や二人はいるでしょう。

読んでも内容が難しくて理解できないという人がいたら、理解できたあなたが説明してあげましょう。そして仕組み自体がおかしいのだと、社会全体で声をあげましょう。そうしなければ、「全国どこに住んでいても等しく教育を受ける権利が保障される」ということさえ崩壊しかねない。事態の深刻さに気づきましょう。

授業の質が悪くなるといったレベルではなく、進行している事態はみんなが当たり前だと思っている公教育の崩壊です。役所で手続きができなくなったり医療も薬も得られなくなるのと同じ。一部の裕福な家庭だけが満足な教育を受けられる時代に逆戻りです。

総額裁量制を見直し、正規教員の採用控えをやめさせ、非正規教員への過度な依存をやめさせ、学校を追い詰めるのをやめさせなければなりません。氏岡さんも書いていますが、結局のところ被害は周り回って子どもたちが被るのです。

他人の子どものことを考えろとは言いません。仮に自分や自分の子どものことだけを考えても、現状は子どもを含む全ての関係者が不足分の負担を背負い、そして結局は社会全体がダメージを受け続ける構造になっています。全員、この本を読みましょう。

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